2025年2月28日金曜日

神なき時代の終末論 第2章(1)

https://mindmeister.jp/posts/youyaku-mental-phenomenology
「神なき時代の終末論」(佐伯啓思著:PHP新書)の書評、第2回。著者は、まずグローバル化の歴史を追う。15世紀末の地理上の発見と大航海時代と重商主義、19世紀から始まった帝国主義の時代、そして20世紀末の冷戦の崩壊後の現代である。この現在のグローバル化は、「人間の観念が歴史を動かす」というある種の理想主義的な歴史認識によって作られ、正当化されていると著者は述べている。第2章の主旨は、この歴史認識の洞察である。

ここで、著者は日系米人のフランシス・フクヤマの「歴史の終わり?」と「歴史の終わりと最後の人間」を取り上げる。彼は冷戦崩壊前に「歴史の終わり?」で、自由と平等が実現すれば、もはや大規模戦争は起こらず、世界は、自由や平等、民主主義、人間の権利、公正な市場競争などを基準価値安定的秩序に向かうと主張した。この単純な楽観論が時代にマッチした。「歴史の終わりと最後の人間」も同様の主旨で様々に批判されたのだが、著者は、タイトルにニーチェの言葉である”最後の人間”という語を付け加えたかに着目している。この”最後の人間”の意味は、自由や平等、豊かさが手に入れば、家畜の如き存在になり、人間は人間ではなくなるという意味である。

フクヤマは、ヘーゲルの歴史観を下敷きにしている。「精神現象学」にある「意識の発展のある段階で、人間は社会性の意識を持つ。つまり他者とともに生きる。では社会的存在としての人間のもつ自己意識はどのようなっものであろうか。それは、自分自身を他者から認められたいという承認への欲求にこそある。承認欲求こそは人間の社会性の証である。」という一文が重要な意味を持つことになる。

この承認願望は、優越願望にしばしば転化される。優越願望によってもたらされる争いは、やがて対等願望に置き換えられる。それこそが、近代の自由・民主主義の制度にほかならず、それを実現したのがフランス革命である。ヘーゲルは、フランス革命の信奉者であった。フクヤマもまた、近代市民社会こそが歴史の着地点と考えた。

いわゆる典型的な近代主義・進歩主義の歴史の論理理解で最も重要な命題は自由であると著者は言う。その起原は古代ギリシアの、他者の支配を受けない、自らの意思で自らの決定を行うという尊厳ある気概(テューモス)である。福沢諭吉の言う「自由とは一身独立の気風」は、西洋思想の核心をついているわけだ。ところで、ヘーゲルは、「生命を賭けることによってのみ自由は得られる。」と述べている。ヘーゲルの言うように、たしかに西欧は自由をめぐる闘争が歴史を作り出してきたことは事実である。

さて、西洋思想には別の系譜がある。キリスト教的人道主義や自然法思想である。生命尊重こそ最も重要な自然権であるとしたホッブズであるが、彼は人間の持つ根本的な性格である「力への意欲」が、万人の万人に対する戦いをもたらすとした。ヘーゲル同様、「はじめの人間」には優越願望があるとするわけだ。しかし、ホッブズは、契約によって主権者に絶対的な権力を与え、自分たちの虚栄心や名誉欲を捨てさせることを説いた。ギリシア・ローマの市民の名誉を捨てさせ、生命や財産といった近代的権利へと変換したといってよい。ここにホッブズの近代性がある。

…ずいぶん長いエントリーになってしまった。第2章の内容はまだ続くので前半終了ということにしたい。西洋思想は、ヘレニズム(ギリシア哲学)とヘブライズム(ユダヤ教・キリスト教)が根っこにあると倫理の授業では教えるのだが、社会思想の分野においても、自由や生命尊厳といった視点で、同様であることに改めて気付かされた次第。…つづく。

2025年2月27日木曜日

神なき時代の終末論 第1章

https://note.com/heiwaishida/n/n25aa54ff688e
「神なき時代の終末論」(佐伯啓思著:PHP新書)の書評をそろそろ書いていこうかと思う。社会思想家の著者は、現代文明を「グローバリズム」「テクノ・イノベーション」「経済成長主義」の三位一体で、言い換えれば「自由の拡大」「活動条件の拡大」「富の拡大」という「拡大路線」である、とまず表明している。

この路線がいつまでも続くはずはないという悲観論者と、同時になんとかなるという楽観主義者もいる。著者は、フランスのデュピュイの言葉を借りて「破局主義」(グローバル世界はいずれ破局に見舞われる)の立場に立ち、(死を意識することで充実した生を得ることが可能とするハイデガー的な捉え方で、)単なる破局主義ではなく、「方法的悲観主義」の立場を取る。これは、意図的な脱グローバリズム、脱成長主義である。

この「方法的悲観主義」は(日本人である我々には)極めて常識的な判断によるものであるといえるが、今日(世界的には)この常識が共有されない。その理由は、「終末論的思考」が深く影を落としていると著者は考える。

文化というものは、時代とともに変容しつつも、同時に容易には変化し得ない「型」をもつ。それは歴史的に形成され、また保存されてゆく集団的無意識である。発想の型、思考の型、制度化・慣習化された生活の型がある。それこそが、ある国や地域の文化に独自性を与え、また文化を根底から支えている。歴史的・文化的基底ともいえよう。

そこで著者は、欧米主導の「グローバリズム」「テクノ・イノベーション」「経済成長主義」といった拡張主義の根底に旧約聖書的な思考の痕跡があるのではと記している。旧約聖書について少しばかり詳細な記述がその後続くのだが、私にとっては、ほぼ学習済みの内容なので割愛するが、著者の旧約聖書的世界観の”スケッチ”は以下の通りである。社会思想の立場からの視点で、なかなか興味深い。

(1)出エジプト記にあるように奴隷解放の思想がある。キリスト教では、さらに普遍化され、貧しい者、苦悩にあえぐ者の救済というテーマになる。
(2)契約の思想。ここで法の支配が人の支配より上位に置かれる。
(3)義と律法の遵守により最終的に救われるという神の救済で、神が沈黙するとき、人による自己救済という革命思想が登場する。
(4)終末論的歴史観。
(5)一種の選民思想。上に対して義をなしている者はキリス教においても同様で、世俗的に言えばエリート意識を持つ。

第1章の終わりに、著者は、グローバル文明のあちこちに見られる亀裂を題材にしつつ、欧米思想の根底にあるものを探り出したい、と述べている。本書の主題はここにある。

…社会思想史を大学時代に履修した。哲学における社会とのコンフリクトのカテゴリーのみを扱うのだが、日本の社会思想で、自由民権運動時、「東洋大日本国憲法按」を書いた植木枝盛のことを学んだ記憶がある。社会思想も実に面白い学問である。

2025年2月26日水曜日

THE ALFEE in しゃべくり007

https://www.youtube.com/watch?v=eLY6-xFTDkM
我が家にはTVがないのだが、ありがたいことにYouTubeで、「THE ALFEEが50周年を記念してのしゃべくり007」の画像を見ることができた。同級生やアル中(=アルフィー中毒)のファンも出てきて、知らなかった新たな逸話がたくさん出てきた。

https://www.youtube.com/watch?v=eLY6-xFTDkM

早生まれの桜井さんも70歳になって、全員で210歳。相変わらずの仲良しで、しゃべくり007のメンバーとの絡みも実に面白かった。暗いというか、ムカつくというかそういう話題が多い中で、こういう話題もいいかなと思う。

内容については、バラさない方が良いと思うので、是非超元気な70歳たちを見てみて欲しい。

Pc Managerは超スグレモノ


EPSONのWindows 11に、いろいろとアプリを入れてグレードアップしている。先日、PC関連のYouTubeを見ていて、マイクロソフト純正ののPc Managerをインストールした。これは実にスグレモノである。様々な機能があるが、その中心はメモリの開放や一時ファイルなどのブーストができること。Windows 10のDELLには、クリーニング専用のアプリを入れていたが、遅いし、やたら有料バージョンへの切り替えを進めてくる。これは純正なのでそんな不愉快さもない。さらに正常性のチェック機能やシステムの保護、ダウンロードファイルの削除、重複ファイルの削除なども簡単・快速に操作できる。

以前は英語版だったらしいが、完全日本語版になったようで実に重宝している。

2025年2月25日火曜日

拡散すべき 特別会計の闇


財務省解体デモで、ある人物が凄い内容を拡声器で訴えているYouTubeが流れた。少し聞き取りにくかったが、改めて内容を整理してくれたYouTubeも登場した。私の読者は最近海外の方が多いのだが、日本の方はぜひ削除される前に見ていただきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=kHEH6yvh4AE 

とりあえず最も重要な部分を要約する。特別会計の話がまず出てくる。政経の授業では、例えば東北大震災の復興予算などという一般会計の予算以外のものとして簡単に教えることが多い。しかし年間400兆円もの巨大資金であり、財務省は法の抜け穴を利用して自由に動かしている。ちなみに、(国会で審議される)2024年度一般会計の予算は112兆7120億円である、特別会計が一般会計の4倍とは驚く。まさに税金の私物化である。

財務省はプライマリーバランス(税収と支出のバランス)の達成を口実に、常に増税の必要性を訴えてきた。これは国民を騙してきたと言って良い。何故なら、一般会計と特別会計を合わせる連結収支は黒字であるからである。その策略もここで暴かれている。

この特別会計は、天下りの資金団体に流れ、その事実を知る天下り職員に分配されている。組織的横領行為である。しかも様々な権力を行使してこの実態を隠している。時には追求する人物を…。

またM(マッカーサー)資金は現在もCIAが握っていることも、為替介入を行うこともCIAに通告する仕組みも、スイス銀行に国家予算に匹敵する特別口座のことも暴かれている。

…まさにとんでもない組織的犯罪行為である。これはまさに、私のような読者の少ないブロガーであっても、愛国者として少しでも拡散するべき内容だと思う。この告発者(八咫烏の一人だという説もある。)や、同じく財務省解体を訴えた千代田区長選挙候補者で最近のトランプ大統領の集会に唯一呼ばれた佐藤女史の生命を守るためにも…。

2025年2月24日月曜日

世界中で醜態をさらす中国

https://japolandball.miraheze.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD
世界中で、(本土の)中国人観光客がルールを無視して激怒され、醜態をさらしている。その様子が、数多くのYouTubeで拡散されている。

ローマでは世界遺産コロッセオに落書きをしたり、スペイン広場で大騒ぎしたり、パリでは常軌を逸した爆買いを始め想像もつかないマナー違反が激増している。ロンドンでも近衛兵との記念撮影などで馬が暴れたり、顰蹙を買っている。ニューヨークやサンフランシスコ、ラスベガス、ハワイなどでもエゴイズム爆発で大顰蹙をかっているようだ。

日本でも、地獄谷の猿温泉、猫島、白川郷、富士山など枚挙にいとまがない。もっと多くの場所で地元の人々を激怒させているはずだ。他国の事も日本の事も見ていて、実に不愉快な内容である。(よってそれらのURLは、今回は記さない。)

はっきり言って、(本土からの)中国人観光客を入国禁止にしてもいいのではないか。日本文化の破壊とストレスにまみれながら設けている観光関係業の利益を天秤にかければ明らかだろう。みんなアパホテル化すればいいのである。

中国人ビザを10年にするなどとふざけたことを言った売国奴の外相は、外患誘致罪で逮捕されるべきだという意見もある。(外患誘致罪は死刑しか罰則がないが…。)この外相、アメリカ経由で様々な犯罪的行為が明らかになっており、入国即逮捕になるようだ。アメリカに入国できない外相など話にならない。一刻も早く消えてほしい。

中国人観光客は、まさに中国の孤立を増幅させる「装置」となっていると言える。中国経済は、ロシアとの確執が表面化しにエネルギー問題まで露呈し、まさに破局寸前である。先日のG20でも王毅外交部長は、総スカンをくったばかり。まさに自業自得。春節に海外旅行できる富裕層は、1億人ほどだとされている。フツーの人民は、給料未払や失業で今や虫の息である。暴動などが各地で起こっている可能性は強いが、情報統制されていてわからない。ホントとんでもない国だと思う。世界中が今年の春節でさらに感じたことだ。隣国を抜いて世界で最も嫌われている国になるのも近いのではないだろうか。

2025年2月23日日曜日

氷の世界 デトロイトの今

https://times.abema.tv/articles/-/10165231
デトロイトで、100年前から使われている水道管が破裂し、寒波の中でそれが凍り、まさに氷の世界になっているようだ。車もまさに氷漬け。ひどい状況である。人々はどうしているのだろうか。外にも出れず、行政の対応もかなり難しい。想像を絶するひどい状況だ。

デトロイトは、ビッグ3の本社がある自動車産業の街だが、私が訪れた時は殺人都市と呼ばれていて、ドーナツ化が進み、富裕層は郊外のディアボーンなどに脱出していた。フォード博物館を見学後、中心街のルネサンスタワーで夕食を取ったのだが、その中心街の治安は最悪だった。皮膚感覚でヤバさが伝わってきた。公衆電話がむちゃくちゃ少ない。(使用されたコインの盗難が後を絶たないからである。)翌日高校訪問もしたが、校門に警備員が立ち、金属探知機が設置されていて驚いた。あれから改善されたかもしれないが、デトロイトのインフラや行政サービスは低下したままだったのだろうか。

トランプ政権は、徹底して税の無駄遣いを精算し、真面目に働く国民に再分配しようとしている。同時に製造業の再興を進めているが、その矢先の悲劇である。バイデンの民主党政権が世界中の利権獲得に走っていたが故に、アメリカ国内のインフラも危機に瀕していることが露呈した。国民の生活が第一であるというトランプの姿勢は正義である。

とはいえ、状況はひどい。利権の巣のような万博に建築業が集められ、日本政府に見捨てられた能登のようにならなければいいが…。

2025年2月22日土曜日

財務省解体デモ

https://www.youtube.com/watch?v=5hWiA36YNTk
日本では、デモはあまり日常的なことではない。政治に対して「お上」に対する従順さは、日本文化の一面であるといえる。しかし、今回の財務省解体デモは、全国的に広がりそうである。大阪では近畿財務局前、九州では博多駅前で行われるようだ。デモは、民主主義の重要なアイテムである。

https://www.youtube.com/watch?v=R7n5nZyT058

たしかに、これだけ低成長下で、格差が拡大している中で、増税するというのはクレイジーである。しかも様々な使途不明金が明らかになって、ついに怒りが爆発したカタチだ。私も大いに共感する。

メディアは、少数のLGBTのデモは取り上げるのに、これだけ大規模でも報道しない。TV東京は取材したようだが、どんな報道になるかはわからない。イーロン・マスクが「X」(旧ツイッター)を抑えているのは大きい。首相が言論統制をしようと画策したらしいが、SNSでどんどん拡散されていく。TVも新聞もおそらく完全に国民から見放され、視聴や購読数は激減するだろうし、USAIDの件もあって、利権を貪っていたことが明らかになれば、完全にオワリだと思われる。

…私は今、世界も日本も大きな転換期に立ち会っているという印象をもっている。

2025年2月21日金曜日

神なき時代の終末論

このところ、家に籠もっているので、運動不足である。妻とH堂(スーパー)まで散歩に出かけた。せっかくなので書店に立ち寄ったら、「神なき時代の終末論」(佐伯啓思著:PHP新書/2024年6月)という本を見つけた。著者は経済学者で、京大名誉教授である。

タイトル通りの内容であるが、目次を見て興味深く感じたのである。これまで終末論についてはだいぶ学んだが、一神教世界と現代の国際情勢を俯瞰し、ヘーゲル、ホッブズ、フーコー、ニーチェなどの哲学的内容と、文明の四層構造、米露のメシアニズムなど多彩な視点があるようだ。まだ少ししか読んでいないので、また後日コツコツとエントリーしようと思う。

2025年2月20日木曜日

ONE PIECEキャラの誕生日

https://x.com/manganouA/status/1734786080459886593?mx=2
このところ、政治・経済の話題が続いたので、緩めのエントリー。ONE PIECEの公式HPで、登場したキャラクターの誕生日が設定されていて、ファンの間で比べ合うという遊びがあることをYouTubeで知った。物語における重要度や強さがその勝敗を決めるらしい。

https://one-piece.com/character/birthday/index.html?month=1

とにかく連載が長いので、膨大なキャラクターが登場している。私の誕生日を調べたら、なんとベガバンクの6人のサテライト(分身)と同じだった。キャラ的には重要な位置を占めている。白黒の男はローグタウンのサピーという漁師・魚屋らしい。以上7人。(上記画像上段の7人参照)

せっかくなので、妻と息子を比べてみた。妻と同じ誕生日は、アマゾン・リリー(女ヶ島の海賊団)のポピー、オレンジの街のペット店長のホッカー、アラバスタ編・バロックワークスのMr.13で、サングラスをかけたラッコでと3人である。息子は、1人だけ。カーリー・ダダン。エースとルフィをガープから預かって育てていた山賊の女棟梁である。

これは、間違いなく私が一番で、息子、そして妻の順になる。(笑)まあ、どうでもいい話だが…。

2025年2月19日水曜日

米国務省ウェブサイトの変化

https://jp.rti.org.tw/news/view/id/101263
アメリカの国務省のウェブサイトから、「台湾の独立を支持しない」という文言が削除されたというニュースが世界中に拡散し、大きな話題となっている。

https://www.bbc.com/japanese/articles/cn939wy3zvjo

前政権でも一時期錯書されたことがあったらしいが、中国の狼吼外交にビビったバイデンが復活させた経過があるらしい。しかし、トランプ政権は、そんな弱腰ではない。この件は、対中国への取引と考えることもできるが、一連の対中経済政策に政治的圧力を加味したものと考えるべきだろう。この件は、日本の親中政治家にも大きなプレッシャーとなるはずだ。

「台湾」という呼称は、台湾の人々にとって実に重要な問題で、オリンピックなどでは公式にはチャイニーズ・タイペイなどと呼ばれ、国旗の青天白日満地紅旗は使われない。以前日本の放送が「台湾」というアナウンスをしただけで、さらに親日感が増したらしい。私も、以前デンバーからサンフランシスコに向かって飛んでいる機内で、華人の人たちと対話する機会があった。垢ぬけた服装から台湾の人だと思ったのだが、何と聞くのが良いか迷った経験がある。結局、台湾で良かったのである。サウスカロライナで英語留学をしてきた同業者(教育関係者)で、実に親日的で話が弾んだのを覚えている。

今回の件で、中国はまた台湾海峡で軍事演習などをやりかねないが、アメリカは本気で「航行の自由作戦」を威風堂々と行うだろうし、日本のような遺憾砲などでは対処しない。そうそう、尖閣諸島についても日米安全保障条約の枠内であることを明言しており、国家主席との対立がうわさされる人民解放軍は、ビビりまくっている。そもそも賄賂で出世を争うような軍が強いはずはないし、一人っ子政策で育った兵士もまた然りである。

世界は、中国の対応を注視している。フィリピンをはじめとした東南アジアは、これまで中国の横暴に苦しんできた。中国はここで弱みを見せたら終わりだが、弱みしか見せられまい。世界の嫌われ者として、隣国とともに改めて認識されるだろう。

2025年2月18日火曜日

トランプの経済政策考

https://www.npojass.org/archives/17133
ギリシアの経済学者・ヤニス・ヴァルファキス氏のトランプ政権の経済政策についての考察を紹介しているYouTubeチャンネルが実に興味深いので、紹介しようと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=4vU8DHQWFJA

トランプ政権は、USドルが石油をはじめとする貿易の基軸通貨になっていることが、アメリカの大きなリスクになっていると考えているようだ。日本を含めたアメリカ以外の国は、USドルを手に入れるためにアメリカにモノやサービスを輸出しなければならなくなった。この結果、アメリカの製造業は衰退し、金融・保険・不動産業やIT産業がが伸びることになった。(2月5日付ブログで、アメリカで儲かっているのは一部のIT関連企業だけであることを紹介した。)しかし、これらの産業で働き裕福な人は就業者全体の10%に過ぎず、経済格差が拡大している。

トランプ政権は、このような格差拡大はアメリカの衰退と捉えている。(国民を無視している日本の政治家や財務省に聞かせてやりたい話である。少なくともトランプ政権は国民のことを考えている。)またリーマンショックのような金融ショックがあると、たちまちアメリカは経済の基盤を失うと考えているわけだ。様々なモノを他国に依存しているという脆弱性を排するために製造業を復活させることが必須と考えているのである。

何故アメリカの製造業が負け続けているのか。それはアメリカの経常収支が赤字であるのに、ドル高が続いているからである。日本を含めた各国政府は、円売り・ドル買いの介入をしたり、ドルをそのまま米国債に投資しているからである。(日本の米国債は140兆円)よって、USドルの価値が下がりにくい状況になっている。ヴァルファキス氏は、これが腹立たしいのだろうと言っている。

そこで、ヴァルファキス氏は、アンチ・ニクソンショックをトランプ政権は狙っているのではないかと考察する。(金融で世界を支配していたことへのアンチテーゼというわけだ。)製造業を復活させるためのドル安と経済活性化のための低金利への移行しながらも基軸通貨の立場を保持、という経済政策である。

この具体策として、第一段階として関税を使う。高関税をかけ、各国はそれに対して利下げで相殺・対抗しようとする(実際メキシコは25%の関税に4年ぶりに思い切った0.5%の利下げを実施しペソ安に誘導しようとした。)ただし、この通貨安は国民生活に物価高という不満を抱かせ、各国政府は対策を練らねばならない。(財務省・日本政府は、この円安の物価高の中で、まだ増税するという馬鹿な政策を考えている。これに対する財務省への市民デモが行われているが、USAIDの亡霊か、マスコミ各社への財務省の圧力か、SNS以外では報道されていない。)

この高関税→通貨安→物価高→国民の支持を失う各国政府に、個別のディール(取引)をやっていくのが、第二段階。日本などのように外貨準備が多い国には為替介入をして通貨高(円高)にさせていく。ユーロ圏には、米国債を長めの債券に交換し、ドイツの製造業をアメリカに移転、さらにNATO諸国にアメリカ製の武器を購入させるとヴァルファキス氏は予想している。

…日本とのディールは、首相の交代、USAIDに関わった政治家・官僚・企業関係者の事情聴取ならびに逮捕、消費税の廃止、財務省の解体、移民政策の抜本的改革などになるだろう。これは私の期待でもあるのだが…。トランプは、日本史上で、ペリー、マッカーサーに並ぶ3人目のアメリカ人として名を残すことになるだろうか。

東京・日本橋でも反日無罪

https://www.gotokyo.org/jp/destinations/central-tokyo/nihombashi/index.html
今度は東京・日本橋でも中国人観光客の恥知らずな行動がYouTubeで発信されていた。

https://www.youtube.com/watch?v=PYB-aTgynJI

関西にあって、京都や奈良に行くことをためらわされるような中国人観光客の存在をひしひしと感じている。だから外出はめっきり減った。今回は警察も出てきて、罰金刑とともに、ブラックリストに載って二度と日本に来れないらしいが、この際日本は、観光立国政策などやめて、日本文化を守る方向に舵を切るべきだ。

ところで、中国人と書いたが、すべて本土(=中国共産党の独裁下にあり反日教育を受け、一人っ子政策で人格が未熟でしかない)の中国人のことである。M高校時代に北京の修学旅行でコーディネーターをしてくれた日本語が堪能な王さんや劉さんを含めてしまうことになるのが心苦しいが、やむをえない。もういい加減にしてほしい。我がマレーシア国籍の中華系の留学生や台湾、シンガポール、香港などの華人の人々は含むつもりは全くない。常々、教え子には、本土の人間と一緒にされないように自分はマレーシア人だと声高に言うように伝えてきた。

馬鹿な日本の親中政治家は、このような事態をもっと重く受け止め、辞職するべきである。

2025年2月17日月曜日

札幌雪まつりでも反日無罪

今年の大谷選手の雪像 https://mainichi.jp/articles/20250204/k00/00m/040/254000c
国際政治の舞台では、トランプ政権の迅速な対応で中国が追い詰められている。パナマはアメリカに運河を変換し、その出入り口にある中国の港湾施設も風前の灯火となった。アメリカは台湾との国交(同時に中国との断交)を途上国に勧め、借金まみれになる一対一路と一つの中国政策をぶっ潰しにかかっている。中国の王毅外交部長は、会談を希望したがアメリカの国務長官に無視され、イギリスにも同様に無視されている。外資が中国から大量に流失しているようで、西側の企業もますます撤退を加速している。

中国のGDP統計も人口統計も捏造されたものであることが、ほぼ証明され、国家が外資を呼び込むための嘘がバレてきた。完全な詐欺国家である。強気な発言を繰り返してきたが、すでにトランプの本気のアメリカに、盾突くことは、政治的・経済的・軍事的に無理である。中国の破局は近い。

札幌雪まつりで、彫像に登り破壊した中国人観光客のことを知っているのだろうか。まさに犯罪者集団である。彼らは、反日教育を受けたルールを守れない非道徳者であり、多くの日本人にとって、ペルソナ・ノン・グラータである。雪像に登り、サインをしたりしてあげく、雪像が崩れて雪まみれになり、天罰をうけたようだ。

https://www.youtube.com/watch?v=zcsoCYBRuU4

日本の外相などは親中派の売国奴である。彼らに10年観光ビザを与えるなど笑止。今すぐ辞任して国民に詫びるべきであろう。

2025年2月16日日曜日

AIとPower Point

私が今使っているChatGPT 様々なAIを比較することができるのがいい
新しいPCを購入したこともあって、PC関連のYouTubeを最近よく見ている。AIに関する内容も多く、もうPower Pointなしで、プレゼンができる時代になったようだ。ビジネスの世界では、プレゼン資料をつくるのに、膨大な時間がかかるので、AIによる生産性向上が必須だという風がかなり吹いているようだ。

私は、授業のプリント作成にはWordを使い、地理を教えるのにはPower Pointも、プリントに合わせて毎回作成している。たしかに膨大な時間が必要になるが、過去の資料をもとに改訂しながら作っている。これはこれで楽しい。まあ、仕事というよりは趣味の世界でもある。

一度AIを使ってみようかとも思ったが、どうも授業の資料としては使えそうにもない。見た目より、内容が大事だからで、苦労して画像を探すのも楽しみのうちである。

AIの使い方は、学校では実にむつかしい課題でもある。やはり基礎的な知識がないと、AIがつく嘘に騙される恐れがあるからだ。翻訳機能などは使えるだろうが、社会科ではつい億劫になる。AIと付き合うには、それなりの力量が必要なような気がする。

以前、ダンテの神曲で、聖ヨハネはどこにいるのか?ということを聞いたとき、あるAIは天国と答えた。続けて煉獄ではないか?と聞いたら、煉獄ですと答えが変わった。オイオイオイである。CPTー4oはさすがで、私が実際に読んで調べた通りの回答をよせてきた。

最後は人間の手で修正するしかないのである。

2025年2月15日土曜日

学院の卒業式

昨年度の学院の卒業式の様子 https://www.morikado2.jp/photo/shinai-20230329.html
学院の卒業式に行ってきた。今まで大阪市立の4校、マレーシアのPBT、愛媛の三崎高校、兵庫の学園と様々な卒業式に参加してきたが、学院の卒業式はまた特別であった。聖書朗読や讃美歌があるのはカトリックの学校だから当然として、起立・礼・着席の合図が一切行われない。これには驚いた。立派なホールがあるゆえに一人ひとり卒業証書を受け取る。それもスムーズに受け取っていく。古い先生にお聞きすると、卒業式では、在校生のコーラス部が讃美歌(シャロームというヘブライ語が多用される送る歌)を歌い、卒業生が「卒業の歌」を歌い、最後に学院歌を全員で歌うのが40年以上も前からの伝統であるらしい。卒業式の予行が2日間行われることは知っていたが、見事な卒業式であった。

入場・退場の際に生徒の顔が見れた。多くの生徒が手を振ってくれて、私が来たことを歓迎してくれた。ゆっくり担任の先生方との別れの後まで待っていて記念写真に納まってももよかったのだけれど、今回は遠慮した。国公立受験組は直前のラストスパートで、明日からも制服を着て教室で頑張るらしい。祈合格である。学院の卒業生に幸多かれと祈るのみである。

2025年2月14日金曜日

トランプの消費税攻撃に期待

https://www.youtube.com/watch?v=F-iYcECcOuA
先日の日米首脳会談の最後は、記者会見で、「アメリカが日本に報復関税をかけた場合どうか?」ということを聞かれ、「仮定の質問にはお答えできない。」と応じた。その直後、トランプは握手もせず、会見場を後にしたのであった。

これは、仮定でもなんでもなかった。フェアな貿易を望むトランプ政権は、日本やEUなどの消費税を課している国に、その分の関税を上乗せする大統領令に署名した。この理由については以下のYouTubeチャンネルが詳しく解説、考察している。 

https://www.youtube.com/watch?v=YhQTYbkxy80

本日のトランプのSNSで、上記の考察通りの消費税つぶしを4月から始めると発表した。財務省と経団連も、各省庁や親USAID政治家とともにアメリカの敵になった。

https://www.youtube.com/watch?v=F-iYcECcOuA

こういう関税の想定を首相(ならびに外務省)はしていなかったと言える。このような外交交渉が成功だといっているマスコミはUSAIDの回し者でしかない。どう考えても、消費税を破棄するのが、国民のためになるし、大企業もアメリカに移動する必要もなくなる。

日本の近現代史を見ると、黒船以来の外圧によって社会の変化が起こっている。今回もトランプによって変革されていくような気がする。それは決して悪いことではない。

2025年2月13日木曜日

USAIDの闇と日本

トランプ政権のスピード感には、驚かされる。不法移民の件、行方不明の子供の件など枚挙にいとまがないのだが、日本にとって最も影響が大きいのは、USAIDの解体にあたって、様々な暴露が行われたことだろう。そもそもUSAIDは、JFKの時代に作られた日本でいうJICAのような組織で表向きは国際人道支援を行いつつ、裏ではアメリカ(というよりDと民主党政権)の利益になるような活動を行っていたとされている。

日本においては、各省庁と前首相や河野某ら政治家にWの推進をさせていたようだし、NHKやD通に支配された民放(TV・ラジオ)、新聞各社を傘下に入れ、プロパガンダと情報統制をしていたようだ。以前からマスコミの存在意義(民主主義の第三極としての機能)が失われているとの指摘があったが、トランプの盟友だった故A首相暗殺時の恐ろしいまでの新聞一面が全く同じで愕然としたものだ。これもUSAIDが一枚咬んでいるのでは、と思うのが自然である。

トランプ政権は、盟友のイーロン・マスクがUSAIDをぶった切った。国民の税金をこのような使途につかうのは犯罪的であることは間違いない。ところで、イーロン・マスクは親日的であるようで、日本の共通善や文化を壊すべきではないと主張している。現在、石破政権の融解が始まっており、先行き不透明である。はっきりとトランプ政権の意向を示してくるのではないかと期待している。

外国人による土地収得(自衛隊や米軍基地の周辺も含まれている)に対しモノ申してくるのではないか。そのためには、首相の交代も当然視野に入っているはずだ。今回の日米首脳会談、日本のマスコミは成功と報じているようだが、共同記者会見のラスト(トランプは握手もぜず立ち去った)はえげつなかった。トランプに見放されたのは間違いない。

2025年2月12日水曜日

made in china 反日無罪?

https://item.rakuten.co.jp
/edion/4549813572602/
妻は、ジャムを作ったりするのが好きで、新しいタンブラーミキサーを前から欲しがっていた。ちょうど、新しいPCの万が一の時のための、回復用に使う36GB・USBを買いたいと言うと、共に家電量販店に行こうということになった。

妻が購入したのは、低価格で小さめのもの。場所をとるかららしい。ところが、帰宅して驚いた。いや、驚愕という表現がふさわしい。本体から伸びている電源コードが5㎝ほどのところでちょん切れているのである。どう見ても、ハサミやカッターで切ったとしか見えない。

最近の家電のサプライチェーンは、ほぼmade in china であることが多い。すぐ壊れて、中国製はあかんなあということはあったが、こんな悪意のこもった中国製品と遭遇したのはは初めてである。メーカーは、日本の会社らしいが、どういう感情でこのような行為を行ったのかはわからないが、反日無罪という事だろうか。

ある中国通のYouTubeでは、離婚率が6割、別居も含めると8割ほどになるのが中国本土の実情らしい。一人っ子政策で大人になった中国人は、互いの自我が強すぎて結婚生活を維持できないのが最大の理由だと言われていた。日本の公共善では、人に迷惑をかけない、人のせいにしないなどの相手を思いやる倫理を子供のころから叩き込まれていくが、中国では全くなされない。だからこそ奈良の鹿を平気でけったり、立ち入り禁止区域にも平気で入るエゴイストの観光客が来ることになる。

今回の商品との遭遇も、そういった中国人労働者のなせる業なのかもしれない。ちなみに、USBの方は、台湾製だったので安心である。

2025年2月11日火曜日

出エジプト記の「 Locust 」

https://www.meisterdrucke.jp/fine-art-prints/German-School/413989/
前野ウルド浩太郎氏の「バッタを倒すぜ アフリカで」(光文社新書)の最初の方に、旧約聖書の出エジプト記の話が出てくる。モーセがイスラエルの民を脱出させるにあたり、神の力をもって、エジプトのファラオに対する交渉のため十の禍を起こし、その度に解放の約束を破られたという話である。ナイル川の水を血に変えることからはじまるのだが、8番目にイナゴの災いが起こされる。この話に対し著者は、専門家の立場から、これは誤訳であると大いに文句をつけている。

原文には「Locust」とあり、大群で長距離移動するバッタの特別な名称である。学術的には、イナゴではなく、「サバクトビバッタ」や「トビバッタ」と訳すのが正しい。イナゴは単なるバッタで、「Grasshopper」である。イナゴは、混み合いに応じた行動・形態・生理的特徴を変化させる「相変異」を示さないとのこと。

著者は、このイナゴの災いについては、かなり憤慨しているようで、「サバクトビバッタ」を「イナゴ」と呼ぶことは、ゆるされざる暴挙、重罪、倫理違反であり、その人の教養や民度を疑うとまで言っている。このような人々を改心させることが著者の裏の使命であるとも。(笑)

…学者・研究者という人々の専門における矜持はよく理解できるところである。決して笑ってならない。

2025年2月10日月曜日

PC内のお宝VTRを再発見

半年くらい前に、外付けHDDが反応しなくなった。中には貴重な写真なども入っていて、修復しようかとも思ったが、かなり高額であり逡巡していた。中でも、ケニアでの故ピーター・オルワ氏が歌うVTRと、在マレーシアの帰国前に撮ったタマンデサから、メガモール、セントラルステーション、中華街と通勤バスから撮ったVTRが消えたのが悔しかった。

新しいEPSONのPCにデータを移す作業をしていて、なんと古いDELLのパソコンに残していることがわかったのである。これは嬉しい。お宝を発見したような気分である。なつかしいVTRをじっと見ていた。まだ、タマンデサからの通勤の風景は脳裏に焼き付いていて、次にこんな店があるとかいった記憶が鮮明である。いつも見るものではないが、二度と失いたくない。故ピーター・オルワ氏のVTRもそれ以上に貴重なものだ。実になつかしいし、手元に残っていたことが嬉しすぎるのであった。

2025年2月9日日曜日

京阪名に狂言を見に行く

https://kyotokyogen.com/schedule/
一時帰国している息子夫婦とともに、京阪奈プラザ(学研都市の国立国会図書館・関西館の近く)で行われた狂言を見に行ってきた。「佐渡狐」と「棒縛り」の二演目であった。ネタバレはよろしくないので、詳細は省くが、どちらも実に面白い演目であった。能楽から生まれている狂言の舞台は、バックに松があるわけで、「佐渡狐」はその能楽様式で演じられたが、「棒縛り」の方は、これが取り払われ、英語の字幕が出る演出だった。

外国人の観客もいたし、南京都の各市町の教育委員会が後援していることで、児童・生徒も少なからずいたので、この試みはいいなと感じた次第。ただ、演者の古典的なセリフが英語化されると、実に味気なく、おそらくその良さ・ニュアンスは伝わらないだろうなというのが感想。日本語は実に複雑な言語だということを改めて感じたのだった。

2025年2月8日土曜日

EPSON中古パソコン寓話譚

https://www.pc-koubou.jp/products/detail.php?product_id=1115290&srsltid=AfmBOorHezzbdIm7gBJB1pWs5ji_hr0RjUowdyrc-PZ8F_8G8LYtY3HaKU8
先日購入したEPSON中古パソコンに重大な詐称が見つかった。ふとCPUの事が頭をよぎって再度確認したら、i7の第6世代だったのである。これはHPの記載から明らかな詐称である。音量が出ないこともあって、注文先にメールを入れたが、反応も遅く、誠実さが見られない。そもそも宅急便でちゃんと届いたが、発送時の連絡もなかったのだった。結局返品することにした。その際も商品番号を明記されたしと指示された。おいおい商品番号など知らされていないぞ。その後、結局返金しますとなった。HPを確認すると、今週1台購入がありましたと、まだ同じ商品があることがバレバレである。CPUを誤魔化して販売を続けるつもりなのであろう。実に不愉快。

しかし、EPSONのPC自体には愛着もあったので、同じEPSONの中古PCでCPUが第8世代のものを探した。すると、返品したPCと全く同じで、CPUが、「i5」の第8世代で、メモリは8GB、SDDは512GBTのものを発見したのだった。i5は、i7より性能が落ちるとはいえ、最大の問題であるWindows11にあった第8世代なので問題ないし、SSDも約2倍。価格はOfficeなしであるが、ほぼ同額だった。何より、縁を感じたのは、このPC、地元・枚方のP工房に置いてある商品だったのである。実際に見て購入することが可能というわけだ。

早速、義姉の自宅近くのP工房に行ってきた。価格がネット販売より高い。これにはちょっと驚いたのだが、今日は土曜日で10%引きになるそうで、結局ネット販売の価格と同額だった。(このあたりの価格設定はちょっと興味深い。)ここでは、丁寧に対応してくれたし、経緯を話してCPUの確認もし購入したのだった。かなり前回のものより美品である。いろいろあったが、ホッとしたのだった。

中古パソコンの購入は難しい。悪徳業者もいるわけで、今日のタイトルを寓話譚(教訓を目的とした短い物語)としてみた。読者の皆様もご注意あれ。

2025年2月7日金曜日

日米首脳会談に注目

https://www.pixiv.net/artworks/93030344
日本時間の8日に、日米首脳会談が行われるそうだ。どう見てもトランプは、親中派の首相に対し、強烈なパンチを打ってくるだろう。トランプは、安倍氏の衣鉢を継ぐT氏を、同じ保守派として外交交渉の相手にふさわしいと考えているようだ。

ネットでの首相の評価は極めて低い。国民より中国の権益を守りたいような様々な発言は、売国奴の外相と同じ穴のムジナであるようだ。夫婦別姓問題然り、減税否定しかりである。

アメリカもアメリカであるが、中国共産党はもっとタチが悪い。平気で嘘をつく。国民を搾取している反射勢力と言ってもよい。トランプのほうがわかり易いし、彼の主張する全てが正しいとは思わないが、少なくとも同じ民主主義国であり、国民のことを考えているだけマシである。何より日本の安全保障(軍事も食料もエネルギーも)を押さえているのはアメリカである。その良し悪しは別にして、アメリカに逆らうことは出来ない状況が日本にはある。

今、世界はグローバリズムの歪が露呈し、移民問題や中国の安価な製品の進出で、どこもかしこも問題が噴出している。トランプのアメリカという国家・国民を守るというスタンスは、わかり易いといえる。

さてさて、発言が玉虫色でコロコロ変わり、国民のことなど考えず、自己保身に走っている首相はいつまで持つのだろうか。

2025年2月6日木曜日

「荒野の七人」に話を繋ぐ

https://susahadeth52623.hatenablog.com/entry/20130623/1371993767
アメリカのIT関連企業群・マグニフィセント・セブンの話題を昨日エントリーしたが、これは「荒野の七人」のリメイク版映画であるという。長く映画を見ていない私なのだが、荒野の七人は大好きなアメリカ映画である。この元になったのは黒澤監督の名作「七人の侍」であり、こちらは後から見た。(笑)

七人の侍と荒野の七人の農村を盗賊から守るという点で大まかなストーリーは近いが、キャラクターは少しずつ違う。志村喬の役はユル・ブリンナーが演じている。これはほぼ一緒であるが、西部劇になっているし、日本的な侍とは似ていて非なるものも多い。ロバート・ボーンの演じたキャラなどは七人の侍には出てこない。

この荒野の七人(1960年)は、後に「大脱走」(1963年)に繋がる。スティーブ・マックイーン、チャールスブロンソン、ジェームズ・コバーンといった大好きな俳優たちが再び共演し、スターとなっていく。この荒野の七人と大脱走は、少年期の私にとって、特に印象に残る映画であった。この2作は何度もTVで放映されたと記憶している。

ユル・ブリンナーは、大脱走には出演していないが、後に「大西部無頼列伝」で主演をはったので、映画館まで見に行った。荒野の七人同様の黒づくめの出で立ちで、特徴的な銃(葉巻入れのようなカセットに弾丸が横並びに込められ、リボルバーより連発できる。最後は葉巻になっているのが、実に格好良い。笑)ピアノを引く場面があったり、足先に直径3cmほどの鉛玉を置く場所がある味方の男が登場し、キックをして相手に鉛玉をぶつけるなどという奇想天外なアクションが凄かった。おそらくB級映画とされているだろうが、私は今でも、荒野の七人、大脱走に並ぶ最高のエンターテーメントだと思っている。

ロケを行う西部劇は、おそらくもう作られることはないだろう。西部劇のロケ地には大量の核実験で死の灰が積もっていて、多くの西部劇俳優が肺がんで亡くなっている。(広瀬隆の「ジョン・ウェインはなぜ死んだか」に詳しい。)ユル・ブリンナーも肺がんで無くなっている。マックィーンもその可能性があるようだ。

2025年2月5日水曜日

マグニフィセント・セブン

https://mastand.com/usstock/magnificent-seven01092024/
「モハPチャンネル」というYouTubeチャンネルは、金融も含めたマクロな世界経済の状況がよくわかる超優良チャンネルで、教え子の経済学部で学ぶ学生にもオススメである。(他と違いチャンネル登録をよろしくなどと絶対言わない。)

2025年のIMFの予想するGDPの成長率は、アメリカが2.7%、日本は1.1%、ユーロ圏は1.0%、スペイン2.3%、イタリア0.7%、フランス0.8%、ドイツ0.3%、(欧州はこの予想をさらに下回る可能性がある。)中国は4.6%(ただし、中国のGDPの数値はそもそも偽りであるので、考察の対象にならない。)インド6.5%(ルピー安などで成長が鈍化しており、楽観的すぎる可能性が高い。)、オーストラリア2.1%、カナダ2.0%、ブラジル2.2%、メキシコ1.4%となっている。世界全体に経済は実に厳しい。

相対的に見てみると、アメリカがまだマシという様に見える。ただし、このアメリカ経済において、伸びている業界は「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるIT関連企業だけで、アメリカの代表的な株価指数S&P500からこの7社を除いた493社は単純平均すると減益になっている。昨年全体で24%株価が上がったが、マグニフィセント・セブンばかりで、他の493社は10%程度の上昇だった。よって、世界中で伸びているのは、マグニフィセント・セブンだけという構図になっており、ノルウェーやシンガポール、中東などの政府系ファンドもこれらに投資している(=するしかない)状況である。
https://www.youtube.com/watch?v=2-xktZlnhzo

ところで、マグニフィセント・セブンは、アルファベット(=Google)、アップル、メタプラットフォームズ(=Facebook)、アマゾン、マイクロソフトに、テスラ(EV車メーカー)とAIで話題のエヌビディア(NVIDIA:GPUの設計に特化した半導体メーカー)を加えた7社で、「荒野の7人」のリメイク版映画のタイトル(壮大な7人の意)で呼ばれている。(アップルとテスラがそのうち外されるかもという噂もたっている。画像は2023年度の年間株価上昇率。)

2025年2月4日火曜日

EPSONの中古PCを設定す

今朝予定どおり、EPSONのPCが配達されてきた。まずは、CPUやメモリ、SSDの確認。全て予定どおりのスペックである。初期化は必要なしで、付属しているMicrosoft Officeは2019ではなく、365であった。問題なくパワーポイントも使用可能。外観はキレイだが、キーボードは使用感がある。が、私はあまり気にならない。

さて、まずは自宅のインターネットにアクセスさせねばならない。ちょっと時間はかかったがなんとか繋がった。すると、更新プログラムが莫大に動き出した。(笑)このPC、メンテナンスしてから、それなりに時間が経過していたようだ。やっと、Googleに接続できた。先住のDELL、Panasonicの2台と完全に共有できた。

ここからが問題で、YouTubeを試しに見たら、音声が出ない。あちこち調べてみたが、まだ更新プログラムも残っていたので、その終了を待った。が、やはり音声が出ない。イヤホンジャックに差し込むと、イヤホンからはちゃんと聞こえる。同時に内臓のスピーカーも小さな音声を出すという不思議な状況だった。これは返品モノかと思ったが、居間の外付けの安いスピーカーを繋いでみると、きっちりと(スピーカーのみ)音声が出る。我が家はTVがないので、食事時はPanasonicにこのスピーカーを接続してYouTubeを見ている。問題がないといえば問題はない。10月以降、書斎では、イヤホンを使えば音声は聞こえるわけだし、もうひとつ安いスピーカーを買えば書斎でも完全に問題解消だし、返品の手間を考えて妥協することにした。まあ、このスペックで4万円弱だし…。

その後、PC関係のYouTubeをDELLで見ながら、いらないアプリの削除や復元ポイントの作成などをした。One Driveはサインインをしてないままなので、これ幸い。仕事の関係上このシステムは危険だし不要である。

さて問題は、Panasonicといっしょで、SSDのGBが(HDDのDELLより)少なめであることである。Panasonicには超小型のUSBが常時つけてある。まだ何も入れていないが、そのうち大容量のUSBを常時つけておきデータ等はUSBに保存するつもりでいる。幸い、古いDELLには、DVD RWドライブがついているので、普段使わないデータなどはCD-RWに焼いておくのも手かなと思っている。

最後に、このEPSONのPC、無茶苦茶、高速である。スペックは嘘をつかない。キーボードも打ちやすくて気に入っている。まあ、当分は先住のDELLとPanasonicを使うことが主になると思うけれど…。

追記:購入先にMicrosoft Office 365の1年毎の使用料金請求の有無をメールで確認した所、永年使用可ということで安心したのであった。

2025年2月3日月曜日

トランプの「常識革命」

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2af649390931e935bea2113344184f1e8601fd01
先日のトランプの大統領就任式以来、矢継ぎ早に大統領令を発布し、精力的に動き出している。これは「常識革命」と呼ばれている。それだけ前民主党政権が非常識だったというわけだ。

https://www.youtube.com/watch?v=tE1lbu--62s

まずは、移民問題。不法移民の逮捕と送還。南北国境にも米軍を派遣、国境の壁の修復を開始した。難民増加による治安問題について大きな問題を抱えているのは、アメリカだけではない。スウェーデンなどのヨーロッパ諸国も同じだが、一気に進めようとしている。

パナマ運河が、中国企業によって大きな影響を受けていることに対しては、これを本気で排除するつもりだ。それはグリーンランドにもいえる。一帯一路の美名のもとに世界中の地域で影響力を増し利権を貪ろうとする中国に対しては、毅然とした外交政策を取るようだ。

また前政権下で、ワクチンを拒否して退役を余儀なくされた軍人の復帰(その間の給与も支払うらしい)を勧めており、連邦政府内でのLGBTへの非常識な厚遇も一切排するらしい。

こういう動きは、日本政府にも及んでくるかというのが今の私の最大の関心事である。良くもあ悪くも事実上、アメリカの州の1つのような日本だが、中国の影響が甚だしい。この日本のパナマ化にメスを入れてくれることを密かに期待している。以下のような外務大臣がいること自体非常識である。

https://www.youtube.com/watch?v=3hREDMTJZxY

2025年2月2日日曜日

聖パウロは神曲のどこにいるか

1月11日付ブログの中で疑問に思った「聖パウロは神曲のどこにいるか」ということに関して調べてみた。神曲の地獄篇は読んだことがあるが、煉獄篇・天国篇は未読であった故、学院の図書館で文庫本(集英社版)を借りてきて「超・斜め読み」でパウロという固有名詞を探し、ページを捲ってみた。で、結局、煉獄編には一切なく、天国篇の第18歌に唯一、パウロという固有名詞を発見した。

最後半の「葡萄園のために死んだピエトロとパウロは、今もなお生きていることを。」という一節で、葡萄園は教会を意味する(イザヤ書3-14)。ピエトロはペテロのイタリア語読みである。その後、注釈にパウロを意味するとした箇所はあったが、本文では唯一ここだけであった。これでは、ダンテが聖パウロとは邂逅していない故に、天国のどの天にいるのかは不明である。で、AI(FeloのChatで、GPT-4oを使用)で確認してみた。以前、レベルの低いChatGPTで確認してみたが、満足な答えではなかったっから、レベルの高いGPT-4oで再挑戦してみた。

すると、上記(拡大可能)のような答えが帰ってきた。結論から言えば、天国のどこかであるが神曲の本文では触れられていないのでわからない。ただダンテの模範的存在として描かれており、聖パウロの居場所は至高天と推測できるというのである。「超・斜め読み」したうえでのAIの推測に納得したのであった。

2025年2月1日土曜日

EPSONの中古PCを注文

https://store.shopping.yahoo.co.jp/
本年10月にwindows 10のサポートが打ち切られる。PC関連のYouTubeを見てみると、windows 10でインターネットに繋ぐことは、かなりリスクを伴うようだ。私は現在、在マレーシア時代に新品で買ったメインのCOREi3のDELLのPCと、在愛媛時代終盤に買った学院の授業でパワーポイントを見せるための中古のPanasonicのLet's noteを所持している。10月の期限切れまでは使えるが、その後はこの2台ののPCからGoogle Chomeを削除しなかればならない。学院の私の机上には、問題のないwindows 11のPCがあるが、自宅でネット環境がないというのは、実に困る事態である。この10年以上続けているブログも更新不可能になる。

そこで、妻と相談の上、windows 11のPCを新たに購入することにした。妻は、日本製の新品にすべきだと主張したのだが、10万円近くするので、コスパを考えて、私は中古にすることにした。ただし、中古といっても条件がある。信用できる尼崎のパソコン修理屋さん・UMちゃんというYouTubeチャンネルの指示に従った。まずは、CPUであるが、インテルのi3だろうがi5だろうがi7だろうが、第8世代以降でないと駄目らしい。メモリーは最低でも8GB、ハードディスクではなくSSDで250GB以上。

ちょうど、このチャンネルを見ていると、CMが入った。Endeavorという謎のパソコンメーカーのCMだった。中国か台湾のメーカーかと思ったが、なんとEPSON(日本のセイコー:マレーシアのPBTの社長の元勤務先である。)のPCであった。これもなにかの縁、と調べてみたら、CPUが、i7 8565U(今のi3よりはるかに性能の良いi7の第8世代)で、16GBのメモリー、256GBのSSD、そして非常にありがたいことにofifce2019もインストールされている中古を見つけたのであった。画面は今のDELLより大分小さくなるが仕方がない。なんといっても4万円弱というコスパの良さである。

こういう場合、意外に私は優柔不断ではない。妻の許可を取って速攻で注文したのだった。これから、10月に向けて、windows 11が稼働する中古のPCの需要は高まることは間違いない。当然価格の上昇が見込まれるからである。とりあえずは、安心である。自宅のEPSONと学院の机上のPCでネット環境が守られる。パワーポイント作成や教材プリントにはネットの画像や資料が欠かせないからである。Let's noteは、学院に置きっぱなしになるだろうなあ。USBメモリがその中継役を果たすのは、今と変わらない。