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ちなみに、このLGBTの婚姻を認めているのはキリスト教プロテスタント(特にカルヴァン派の影響下)の地域に限られる。イスラム教世界では、神定法で一瞬でアウトだ。カトリックもダメである。宗教的な要素が決定的に是非を決定する。日本は当然、一神教の影響下にはないし、憲法で基本的人権が保障されている。ただし、「公共の福祉」という問題が立ちはだかる。憲法のどこと関連があるかを、少しじっくり学んだ方がいいよねと言うと、生徒は頷いた。
というわけで、日本国憲法講義をやることになったのだが、第一条から条文に従って最後の補足までやってみた。途中、国会と内閣の話は日本の政治システムの話になり、政経でやっているので割愛した。司法は、出る可能性もあったので割愛しなかった。このように条文に沿って教えるのはさすがに初めてであったが、なかなか新鮮。一度憲法をすべて読んだという実感も法学部に行くのなら必要だと思う。昼休みに報告に来てくれた生徒の書いたものを見た。なかなかいい。本人も笑顔だった。うん、やってよかったよね。
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