2020年7月10日金曜日

BLMの波動

https://www.tokyo-np.
co.jp/article/37407
BLM(Black Lives Matter/ 黒人の命は大切)運動は、全米そして世界中に拡大している。米国では、NYCの自然史博物館前のT・ルーズベルトの乗馬像(左右にネイティヴ・アメリカンと黒人を従えている)の撤去や、南部の将軍の名を冠した米軍基地名を改称する動きがあるが、イギリスの皇籍離脱したヘンリー王子が、イギリス連邦の若者を支援するビデオ会議で、「イギリス連邦を見渡すと、私たちに過去を認めることなくして前進できる道はない。」と語ったようだ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/37407
https://www.afpbb.com/articles/-/3292399?cx_part=logly

…このBLM運動は、様々な角度で拡大している。黒人だけではなく、ネイティヴ・アメリカン、さらに世界各地のマイノリティへと拡大している。私自身は、この動きを好感を持って見ている。

…日本は多分に自虐史観で戦後教育を行ってきた。私もその教育を受け、その立場で長らく教えてきた。南京に立った時、銃痕を見て今は亡き中国の人民に対し合掌した。このような過去を認めてきた国は欧米では少ない。

…これの差は如何に生じたのかという問題は実に難しい。所説があるだろうが、キリスト教的なるなにかが関係していると思われる。特に予定説が影響を与えているような気がする。アメリカでのネイティヴ殲滅、奴隷導入も帝国主義的なるものも、そういう予定説に支えられた選民主義のような感覚があったような気がする。

…中国でウィグル人へのかなりの弾圧が注視されている。中国にも選民思想に近い中華思想があるわけで、こういう感覚が数々の不幸を再生産しているのではないかと思うのだ。仏教では、縁起(因果)を重視する。過去は現在に繋がり、未来も現在から発展する。こういう思想から、日本人は過去を振り返ることが、自然であり、故に我々には可能なのであるような気もする。

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