モザンビーク北部で、かなり優良な天然ガス田が発見され、日本の三井物産などが他の海外企業と共に開発を最終決断したようだ。モザンビークと言う国は、元ポルトガル領である。大体ポルトガルは最後の最後まで植民地を手放さず、しかも手放し方が実にいいかげんで、多くの国々で民族間の主導権争いで紛争が起こり内戦に発展した。アンゴラしかりモザンビークしかりである。モザンビークは少年兵でも有名になってしまうほどのありさまであったが、落ち着いてからは日本も国際協力にかなり力を入れている国だ。経済回廊の建設や、これは南南協力(ブラジル=モザンビーク)の失敗例ともなった熱帯草原の農地化プロジェクトなど、日本はいろいろやっている。ただ、様々な問題も出てきていることは間違いない。人間のやることである。失敗もある。予測不可能なこともある。善意の協力が地元の悪意を生むこともある。
三井物産のHPにあった開発イメージを見ると、地元の人々の雇用はあまり望めないような感じを受ける。しかしながら、出来るだけ雇用を増やしてほしいものだ。地域と共に発展するよう、SDGsの理念に沿った開発をお願いしたい。
今回のガス田開発もモザンビークの人々のためになる開発であればいいのだが、このレント(鉱産資源の利益)を巡って、ポール=コリアの言う資源の罠や紛争の罠に陥らないことを祈るばかりである。これが私の老婆心に終わりますように。
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