久しぶりに、月刊アフリカニュース(1月No39)からの話題。
SDGsは何処から始められるべきであろうか、市民の優先順位との連携と題されたレポートから。
”Afrobarometer”は、36カ国(アフリカの人口の3/4)の市民に、それぞれの政府が取り上げ、国の資金を投下すべき最も重要な問題について調査した。最も頻繁に挙げられている項目は、失業、保健と教育で、貧困と食料不足もしばしば話題になった。32カ国を通じて教育が市民にとって最も優先順位が高かったという。
ちなみに、アフリカが2016年に注目すべき10項目(Africa Reserch Instituteによる)は、1.各国の大統領の任期問題 2.国家債務の増加 3.成長の機会 4.不安定なナイジェリア 5.都市の交通網 6.ドローンによる配達 7.タンザニアにおける政権の二重構造 8.ソーシャルメディアの規制 9.南アフリカにおける政権の行方 10.現実的な気候変動への対策 であった。
さらに、2016年アフリカが取り組むべき6つの優先分野(Brookinges Africa Growth Initiativeによる)では、1.世界の多様な経済ショックへの対応(中国経済、資源価格の下落等への対応) 2.国内経済上訴の拡大(雇用の増加、工業化の推進等) 3.多様な人材養成(気候変動に関連する人材、女性の教育、貧困層や不平等への対応人材等) 4.成長の要素としての都市化(都市計画、インフラ建設、都市建設等への資金等) 5.良い統治の拡大(国内のみならず地域ベースの統一への対応等) 6.貿易の拡大(地域貿易の拡大、比較優位を持つ製品の開発等)が挙げられている。
…この3つのレポートの様々な項目は、現在の生々しいアフリカ開発経済学の重要なキーワードだと思われる。特に、最後の6項目は特に面白い。1と2は、想定内だが、3の人材育成という視点が面白いし、最後の6の比較優位を持つ製品の開発というのが実に面白い。
http://www.africasociety.or.jp/africanews/africanews_no39.pdf
2016年2月16日火曜日
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