3年生の学年末考査が終わって、今週中はなんとか小論文指導が可能なので、センター試験を受けた国公立組2名の生徒を指導している。前任校以来のことなので、なかなか楽しい。志望校によって、その小論文対策は戦略が変わってくる。
今年の2人の志望校は、経済・経営系なので、経済や政策関連から、論文を選んでいる。特に過去問を見ると、日経の記事を使うという特徴があったり、ミクロな地方政策を扱うという特徴があったりする。その上で、予想問題をつくるわけだ。
前任校では、阪大の地理の小論の予想問題をつくって、見事的中した経験がある。当時の阪大の地理の問題は、それこそ一行でオワリ。「~について論ぜよ。」である。そもそも阪大に現役合格するような生徒は、自分でそれくらいの予想問題を設定できるし、あまり担当教師の力量は関係ない。(笑)また、当時の奈良教育大の心理学専攻系の小論は、心理学関係の統計資料が必ず出てきていた。WEBで5つくらいの統計資料を集めて、予想問題をつくったもんだ。理系のG君の先輩にあたるが、無事合格してくれたのでそれなりの効果があったのだろう。
今年の2人には、MDGsの国連の和文(現在のところ、公式な文書らしきものは、外務省の仮訳しか存在しない。)を読ませてある。経済・政策関係の大元といっていい。グローバリゼーションの格差拡大という世界的課題、金利の低下という世界的な投資先の不足から、資本主義が大きく揺らいでいる。この事実をじっくり頭に入れた上で、小論文に対処してほしいという願いが私にはある。
ところが、本校の入試日程の関係で来週から願書受付が始まる。前期試験の指導も、私が総務的な立場であるがゆえに、その仕事の隙間を見て、ほんのわずかな時間しか残されていない。今日の休日は指導するという点では、痛い休日だ。(さすがに休日指導はもう身体がゆるしてくれない。)そういう生徒に関われる幸せを感じながら、なんとか勝ち抜いて欲しいと思っている次第。
2016年2月11日木曜日
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