2016年2月4日木曜日

I 先生のアナログのススメ

本校に共に赴任してきた再任用のI 先生は、NIEを実践されておられる。毎朝、主要5紙と大阪日日新聞の第1面を縮小コピー、天声人語や余録、編集手帳、春秋などを切り貼り、さらに各社の社説の切り貼りをされたあと、授業のあるクラスの人数分を両面刷するのが日課である。毎日それを見ているののだが、まさに「継続は力なり。」である。全ての授業(政経や地理、現代社会など)の最初の10分ほど、新聞の一面、社説などから興味をもった記事をまとめて書き出すプリント(ポートフォリオという名前がついている。)に、記入させてそれを授業後に提出させておられる。きっと見るだけでも大変だ。

そんなI先生が、いよいよ定年後の定年(再任用のオワリ)を迎えようとしておられる。今日、そんなI先生の授業実践を参観しようと、共に長く活動してこられた大阪府の社会科教員の地理部会の先生方が集まってこられたのだった。1年生の現代社会の授業で、NIEの後、地理的視点で、ベネルクス3国の関税同盟からEUへの発展にまつわるという内容である。

その後、会議室に移動して、懇談的に批評会が行われた。ちょうど私は他の会議があったので中座したのだが、最後のI先生のお話を聞くことができた。I先生は、やはりアナログで授業をすべきだという旨の話をされていた。NIEは、その一貫で、WEB等で気に入った記事をピックアップして読んでも視野が広がらない。シンブンは想定外の意外なヒロガリをもった世界である、というわけだ。

I 先生は、地名でもカンタンに生徒に教えない。必ず地図帳の索引をひかせる。それが、血となり肉となるというわけだ。…なるほど。アナログのススメ、たしかに聞かせてもらいました。

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