2014年10月20日月曜日

世界史B Atomic Soldier

中間テストが終わって、今日は午前中3クラスで世界史の試験を返し、午後は2クラスで政経の試験返しである。世界史は、結局第二次世界大戦終了が試験範囲になってしまった。と、いうのも台風で3クラスの授業がぶっとんでその収拾のためというのが最大の原因。本来はもう少し進んでいたのだが、キリのいいところで止めたのだった。よって、クラスによって進度がマチマチである。5組は最も進んでいたので、つい、大きく脱線してしまった。

第二次世界大戦が残したものというテーマで、イギリス・フランスの衰退、中国の分裂などはもう終わっている。次の原爆の話だった。原爆と言うと、日本史では、その悲惨さがテーマになることが多い。もちろん、平和学習として重要な話だ。これは、すでに第二次世界大戦で話している。ドイツも日本も原爆製造に邁進していたことも話してある。ドイツでは責任者がヒトラー嫌いでサボタージュしているうちに研究所がB-17に爆撃されてしまう。日本も理研で研究していたが、人形峠のウラン産出量が微量すぎたのと濃縮の際の方法にまよっているうちにこれも研究所が破壊される。日本は単なる原爆の被害国ではなく、加害国になる可能性もゼロではなかったわけだ。これが、歴史的事実である。

今日話したのは、ニューメキシコ州のロスアラモスに原爆博物館があること。近隣のネバダの核実験場で、戦後アトミック・ソルジャーという軍が編成され、死の灰舞い散る爆心地に突撃の演習を重ねていたこと。当然被爆したこと。その後ネバダ、アリゾナなどの砂漠地帯に死の灰が堆積し、西部劇のロケで、多くの役者が被爆、肺ガンで死亡したこと。以来、西部劇が製作されなくなったことなどを話していたのだ。ラスベガスの話もした。さらに近くにあるエリア51の話。(ロサンジェルス・ドジャース傘下の)AAAのチームは「51s」であることなどを語っていたら、チャイムが鳴ったのだ。

当然、一切の資料無しで語るわけだ。まあ、時間を調整したつもりなのだが、案外重要な事柄も含まれているような気がする。ふと原爆関係だけで、かなり本を読んできたんだなあと、我ながら感心するのだった。

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