2013年10月11日金曜日

誰かが見ている。カズの箴言。

カズのクロアチア時代のユニフォーム
日経のスポーツ欄に、カズの「サッカー人として」というコラムがある。今日の朝刊では、カズがクロアチアのチームを解雇され、1年間ほどヨーロッパを放浪したという話から始まっていた。様々なサッカーチームの練習やテストに参加していたのだと言う。あのキング・カズらしからぬ話なのだが、そこに億万長者になる機会がころがっている、とカズは考えていたという。一生懸命やっていれば、誰かが見ているとカズはいう。

今所属しているJ2のチームで、若い選手がさらに下のチームに移籍する時、「また必ずもどってきます。」と決意を述べた。カズは、それは違うと言う。そのチームで全力で頑張って「頼むから戻らないでくれ。来年も是非いてほしい。」と言われるようにしなければならないとカズは考えている。実際、ブラジルで「給料を2倍にする。残って欲しい。」と言われてきた。誰かが試合だけでなく、練習まで見ている。オファーを受けたこともある。プロ・サッカーの世界は、そういう世界なのだそうだ。

カズは言う。今回の日本代表の欧州遠征は、選手にとって大きなチャンス。練習も含めて、様々な人が選手を見つめている。練習で手を抜いていたら評価もさがる。だからこそ、全力で頑張れるのだと。ザック監督も、最初「過去の人」と呼ばれていた。それが母国と好試合をして、次のイタリア代表監督の声がかかっている。ザックも今の立場で全力で頑張っているのだ。

「誰かが見ている。そう思っている人にはチャンスはある。世界が近くなった今、なおさらだね。」

カズのこの言葉、ちょうど目を痛めて、他のメンバーと別メニューで調整していた本校の11番の生徒に伝えることができた。授業も教えている3年生である。一週間後に大一番を控えながらの別メニュー。気が焦っているとのこと。だが、ちゃんと見ている人がいるぞ。チャンスを逃してはもったいないと伝えると、少し元気になってくれた。

このカズの話、サッカーの世界だけの話ではないと私は思うのだ。

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