高校生のための国際協力入門 |
また、大阪よりはるかに人口規模の小さな秋田で、JICAはもちろん、国際協力のNGOが頑張っていることに感銘を受けた。私がO先生に連れて行っていただいたNGOのカフェでは、毎週国際協力の啓蒙セミナーが行われているらしい。当日オーナーはネパールに行っておられて会えなかったが、こういう人と人の連携を進めていることが凄い。国際教養大学の学生も関わってくれているとのことだったし、JICAの出前講座で、元JOCVの方々との連携の絆も強いそうである。私も少しずつ、こういう人脈さらにを広げていこうと思う。
ところで、秋田商業高校生は4人がツアーに参加した。私は費用面からと4人限定だと思っていたのだが、参加希望(保護者が了承した)が4人だったかららしい。「もう1人くらいなら行けたんですが…。」とO先生とK先生がおっしゃっていた。40人の国際協力班のうち4人だから、大した比率だと思う。なにより、ウガンダ行きを了承してくださった保護者の方も偉い。当然初めての海外旅行の生徒もいたわけで、3人の先生方の気遣いも大変だったろうと察する。アフリカスタディツアー実現の秘密、それはまず「人」であったわけだ。
「人」の次は「モノ」である。昨日紹介した3冊の本の印税は、今回のスタディツアーの資金の一部に利用されているとのこと。商業高校らしい”たくましさ”だ。アフリカツアーと直接関係はないが、秋田商業の校長室前に、ユネスコスクールの認定状が飾られていた。羨ましい。
秋田商業高校のユネスコスクール認定証 |
「人」「モノ」とくれば、最後は「金」である。およそ費用は1人あたり30万円ほどかかったと言われていた。この費用のねん出にあたっては、JICA東北と国際交流基金の助成金、ユネスコ班の実践が受賞した「国際教育交流馬場財団・馬場賞」と「拓殖大学の国際協力・国際理解賞」で得た奨学金、これに「高校生のための~入門シリーズ」の本(当時は2冊だった)の印税収入で賄ったという。助成金以外は、ユネスコ班として”プール”してきたわけだ。たしかに「公費」ではない。この辺も商業高校ならではかもしれない。でないと、これだけのプログラムを実行できない。
女子生徒も参加するし、アフリカに行った経験のないK先生の参加がまず決まり、若いO先生が野球部のこともあり、結局実務面を主導していたO先生の参加が決まったとのこと。このお二人の費用も、公費出張ではないそうだ。昨日のブログでは、あまり書かなかったが、秋田美人のK先生は、馬場賞や拓殖大学の受賞に大きく貢献されたようである。やっぱり、「人」なんだよなあ。
転任校で、私に何ができるかわからないが、まずは「人」を集めよう。H高校の「坂本竜馬」や「高杉晋作」、「秋田美人」を見つけることから始めよう。秋田でおおいに『勇気』をもらったのだった。秋田の先生方と両手でした握手の温かみを忘れまい。
秋田商業高校の先生方、本当にありがとうございました。改めてお礼申し上げたいと思います。
非常勤講師です。
返信削除人材を育てる場所にこそ「人」ですよね。専門学校業界は少子化の荒波の中です。だからこそ「人」が大切なのだと日々感じています。体制の不備は「人」が解決してくれても、「人」のいない体制はどんなにすばらしくても機能しないように思えるのです。
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追伸 実はブログを変更しました。ちょっとデザインに凝りたくなったもので(笑)変えたばかりで記事もありませんが、よろしければリンク先を変更してもらえると幸いです。先生と同じグーグルのブログなので、名前も「非常勤講師」から登録名の「part-time_lec」になってます。
part-time lecさん、まったくです。了解しました。今晩中にリンク先変更いたします。
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