2011年3月15日火曜日

「ラジオ体操の歌」への違和感

画像は、終業式後、本校生徒会が校内で緊急募金をしている様子。生徒が自主的にやりだしたのが嬉しい。空堀商店街でも募金をしたいとの声も上がっているらしい。彼らの純粋な気持ちを大切にしたい。

さて、大震災のニュース、特に原発事故のニュースは、ますます危機的な状況を伝えている。大阪は、ポカポカした天気のもと、危機感のない顔があふれている。しかし妻は、「反原発」なので、朝からずっとTVを見ている。私にメールで刻一刻と状況を伝えてくれる。毎回うーんと唸るのである。だから、どうなるというわけではないのだけれど、ふっと”catastrophe point”という英語が浮かんだ。こんな難しい英語が浮かぶのは、ゴルゴ13シリーズの中で、私が好きな作品のタイトルだからである。日本語に直すと「破局点」である。原発がどうなるか全く予断をゆるさない。あまり考えたくはないが、日本の”catastrophe point”となるかもしれない。

今日、石原都知事が「津波は天罰だ」と言ったらしい。妻からのメールで知った。さきほどWEBニュースで確認した。もっとも、後で陳謝したらしいが…。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110314-00000186-jij-pol
まあ、石原らしい誤解を呼ぶ発言だが、私は都知事の言いたいことが、わからない気がしないではない。日本がおかしい。私もずっとそう思っていた。とはいえ、やはり日本なのだ。
シンガポールから来ているALTと今日少し話した。「シンガポールがいち早く救援隊を送ってくれたね。ありがとう。」「日本とシンガポールはグッドパートナーだからね。」「原発が心配だ。」「世界中が注目しているね。私も心配。」「日本は、略奪や喧嘩もなく、整然と避難している。この辺は日本だと私は誇りに思っている。」「すごいよね。日本は。」…日本の集団意識、アイデンティティは、完全に崩れたわけではない。

ところで、昨日の朝、夫婦で寝坊してしまい、車で駅まで送ってもらった。その時ラジオから「ラジオ体操の音楽が」聞こえてきた。「新しい朝が来た 希望の朝だ 喜びに胸を開け 大空あおげ ラジオの声に 健やかな胸を この香る風に 開けよ それ 一 二 三」
なんと『昭和』的な歌だと私はあらためて思った。この状況で、被災した方々や原発のことを思い起こしながら聞くと、泣ける。だが、いつしか、こんな状況を打破して、ラジオ体操の歌に違和感を感じない朝がくると私は信じている。

追記1:秋田商業高校から、昨夜「18日を楽しみにしています。」との連絡が入った。JALが秋田に飛ぶ限り、私は行く。私も、秋田商業高校の先生方にお会いできることを心から楽しみにしている。お土産に持っていくつもりのアフリカ開発経済学テキストV4.0を、カラー印刷した。
追記2:アメリカ行きを計画していたOBのI君が明日、震災に心を痛めながら「たった1人の研修旅行」に旅立つ。メイビー・ノー・プロブレム。だが、細心の注意をするように。との檄メールを送った。

2 件のコメント:

  1. 中村です。2011年3月15日 22:57

    金曜日には秋田に行くんですね!!
    気をつけていってきてください!!
    空港で、なまはげが先生を待ってます(ウソです)

    石原知事の発言も、石原知事の今の日本人に伝えたいメッセージが裏にあるのは、わかります。
    でも、実際被災された人は、個々でその裏のメッセージに思いも巡らせる余裕なんて、あるはずがないですよね!!
    あんまり好きな言葉ではないけど「空気読めよ」って思いました。

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  2. コメントありがとう。JALが飛ぶ限り秋田に行きたい。石原氏の発言は批判が多く、被災された方々には全くその真意がくまれず、たしかにKYかもしれない。

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