ケニアのマクエニ県の農家にて |
「メリットの意味わかるかぁ?」「利点です。」「いや、シャンプーの名前や。」などと笑わせてから討議に入る。この辺の私のギャグは低レベル=オヤジ級だが、生徒によると、時々極めて高レベルのギャグをかますそうである。本校のOGが昔、国語の授業の課題でこんな川柳をつくった。「Tやんのギャグが時々わからない。」解説には、「皆が大笑いしているのに、そのギャグの意味が判らず悔しい想いを何度もした。」とあった。(笑)ちなみに私は、Tやんという愛称で呼ばれている。
メリットは?と聞くと、「生産性が向上する。」うむ。だから?「食料を輸入しなくてすむ。」うむ。で?「貧困から抜け出せる。」うむ。他には?「うーん。」という声。テキストに書きこむ者、真剣に考える者、相談する者。いろいろである。さすがに、『保健衛生などの分野で、幼児死亡率が下がれば、人口増となるやんか。その対策として有効かな。』という私の説明に、なるほどと納得の声が上がる。
デメリットは?と聞くと、「土地が悪くなる。」うむ。インドなどは塩害が出たと先日教えたのを覚えていてくれている。エライ!…それからが続かない。もっとデメリットはないかな?たとえば、肥料や農薬や、ハイブリッドの種はどうやって手に入れる?「お金がかかります。」うむ。「識字率が低いとうまくいきません。」うむ。で?ここが重要やが…。たとえば、このクラスが一つの村だとする。お金があり、教育もある農家はうまくいくかもしれないけれど…。「格差が開きます。」そう。格差が開くと、どうなる?情の経済は?ハランベー(ケニアの相互扶助の精神を意味する語)は?「アフリカの良さがなくなる」「農村が崩壊する」などの声があがる。
何度も主張するが、私は、こういう授業が大切だと思っている。社会科は暗記教科ではない。
ブルキナのワガ近郊の農村 |
アフリカに緑の革命は必要か?是40%非30%というところだった。
ちなみに私は、是と答える。貧困撲滅と人口増に対応するためには必要不可欠である。ただ、環境問題や、教育の普及も含めて慎重に進めていく必要があると思う。アフリカの伝統社会は、そう簡単に崩れないだろう。しかし少しずつ変化することはやむを得ない。授業では判り易く、二元論的に論じたが、現実はもっと複雑である。高校生の授業としては、ここまでがギリギリ限界かと思う。
アフリカの伝統はまだ残っています。日本の伝統文化は残っているのでしょうか。最近の祖母の葬式以降、そのことについてずっと考えています。葬式や結婚式はどんどん形を変えているようです。親しい人たちだけ集めてやろうと。でもそれは葬式や結婚式ではなく、お別れパーティと結婚パーティだと思います。公なるものと私なるものの区別がなくなっている気がしますし、そのことに危機感を持っている人が親の世代にも少ないようです。アフリカの貧困はもちろん削減すべきですが、伝統、文化、慣習は代え難いですね。
返信削除貧困の削減はもちろん大事ですが、伝統、文化、慣習は代え難いですね。先日、祖母の葬式があり、そのことについてよく考えます。最近の結婚式や葬式は仲のよかった人だけ呼んだり、当人が満足すればそれでよしとすることが多いようですが、それではお別れパーティであり、結婚パーティである気がします。私なるものと公なるものとの違いが曖昧になっているようです。
返信削除哲平さんへ。BLOGGERのコメント機能が少しおかしく2つのコメントがスパムという場所に入っていました。で、2回もコメントいただくハメになってしまったようです。先ほど解除しました。すみません。生徒諸君の緑の革命への否定派30%は、哲平さんと同様、アフリカの良さを残すべきだという考えを持つ者だと思います。この辺、非常に難しい論議になりますが、この30%は大事にしたいですねえ。
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