2010年7月9日金曜日

リリ~君への面接アドバイス


 今日は、リリ~君がJOCVの面接に備えて指導をしてほしいというので、久しぶりに会ったのである。彼は非常に優秀なので、十分に準備をしていた。さすがである。まずは、基本的なことの確認。面接は4対1で行われるらしい。ならば必ず質問者に向かって応対することが肝要である。質問の意図を明確に把握し、それにぶれないで答えること。答えに窮しても、「ちょっと考えさせて下さい。」と言って短時間思索すのは良い。黙ってしまうのが最も良くない。(彼が黙ってしまうとは思えないが…。)
 こういう入試でも入社試験でも、質問のセオリーはある。まずは、その人柄を掴むための質問。一番多いのが志望動機である。これはどんな面接でもまずは聞く。内容を作文し、それを暗誦する場合が多い。なんか不自然のようだが、真面目に面接に臨んでいることがわかるので可。要するに真面目さを問うているのである。ふいにどうでもいいことを聞くこともある。たとえば、自宅から面接会場までどのような経路で来ましたか?などという質問。これは、多くの情報をどれだけ早く、正確に把握できるかを問うているのである。まあ頭のキレを問うような質問である。これはリリ~君には不要だったので言わなかったが、愛読書や趣味なんかを聞く場合もある。回答はどうでもいいのである。(愛読書で合否を決めるのはかなり問題がある)これも、アイデンティティのかたまり具合を見る質問。即答できればいい。
 次に決意のほどを見る質問。たとえばリリ~君の場合、希望する任地以外のところに行けますか?という質問。即答が正解である。ここで唸っているようだとペケがつく。リリ~君はかなり任地を分析しており、その第一希望から第三希望までの順位づけの理由を問われても十分大丈夫だった。120%準備している。それ以外の任地についても、きちんと自分の答えを用意していた。JOCVの場合、任地の状況がすこぶる悪いこともある。理学療養の設備が不十分なところもあるので、その質問をしたところ、自分の身体1つで対応するという答えだった。マイ打腱器1つもってどこへでも…なるほど。(今日の彼のブログに詳しい→国際協力師への道・理学療法士がいく参照)回答としては最高点である。また、JOCVから帰ってからのことも聞いてみた。彼は、”専門家”(JICAの専門家とは、院卒業以上の学識を持ち、単なる技術協力ではなく政策決定にも参加するような専門職)となるため、さらに自分のスキル向上を目指すという回答だった。これも最高の回答である。
 もう教えることもないので職員室に戻ったら、筋肉マニアのY先生がなんとか関節についてリリ~君に質問があると言う。保健室でリリ~君の仕事ぶりを見る。保健室のS先生と偶然保健室にいた生徒と私の3人は、2人の会話に???であった。なんと肩のマッサージでなんとか関節が良くなるのだと言う。たいしたもんである。Y先生も「腕をあげたなあ」と感慨ひとしおであった。
 近くの喫茶店でお茶をしばいて(関西弁のスラングである)別れた。8月10日の発表が今から楽しみである。<今日の画像は、彼に贈る南太平洋の風景である。>
 

4 件のコメント:

  1. 先生、今日はありがとうございました。自信がつきました。お話できて良かったです。
    つぎは国が決まれば推薦図書を教えて下さい。宗教学、先生の話を聞くと非常に面白いのでのめり込みそうです。

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  2. 絶対大丈夫だと思うよ。あと体調を十分整えるくらいとちゃうかなあ(笑)

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  3. いつも楽しく観ております。
    また遊びにきます。
    ありがとうございます。

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  4.  履歴書の書き方の見本さん、コメントありがとうございます。偶然、コメントが増えているのを発見しました。これからも気軽にコメントお願いします。

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