2023年9月21日木曜日

BRICS+の不協和音

http://blog.livedoor.jp/pacco303/archives/85082404.html
BRICSはもともと、新興経済国を語呂よく合わせたもので、グローバルサウスの代表的な色合いはあるものの確固とした共通の理念があるわけではない。これに6カ国が加盟したわけだが、どうも不協和音が耐えない。今回の国連総会では、南アとブラジルが、ウクライナの主張にある程度賛同しており、反ロシア都までは行かないものの、ロシアべったりではないことが顕になった。インドも自国開催のG20での中国との軋轢が強まっている。BRICSのうち、ロシアと中国は、ある程度協調関係にあるものの、他の3カ国は微妙なスタンスである。

親アメリカから一気にBRICSに接近したサウジは、最大のアメリカの武器輸入国であり、安全保障面からアメリカの軛からそう簡単に離脱できない。一気にロシア製や中国製の武器に転換することは不可能だからだ。今回のBRICS加盟は、現米国民主党政権への面当て的な戦略ではないかとの見方が優勢である。さらに、10月にはアルゼンチンの大統領選挙があり、それによってはアルゼンチンの早速の離脱ということも想定されている。

BRICSの国際基本通貨が、BRICSの通貨の国際的信用がないゆえに金本位制によらねばならない、したがって大量発行は不可能という苦境もあって、華々しい話題であったが尻すぼみに終わりそうな気配である。中国の金融危機もいよいよ正念場という感じだし…。

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