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私があみだした教え方は、インフレ・デフレをまず人体の血の巡りに例えることである。インフレは血の巡りが良すぎて鼻血が出るような状態、デフレはその反対で血の巡りが悪い状態。もちろんこの血とは市場における通貨量を例えている。ホワイトボードの左端に、インフレ君、デフレちゃんの図を最後まで描いておいておく。
次に、マネーストック(古い言い方だとマネーサプライ)を教える。現金は意外に少なく、預金通貨が多いこと、国際などの債権も通貨に変わる存在故、マネーストックに入ること。だいたい帯グラフにしてこれもずっとホワイトボードに残しておく。
さらに信用創造を教える。これは全員が理解するまで何度も教える。通帳に書かれた数字がどんどん増えていく様はわかりにくいのだ。信用創造のシステムが理解できれば、ここが金融政策のヤマである。
ここで登場するのが、金融政策の第1である。政策金利。預金通貨は、金利が低いと企業が融資を受けやすくなり、預金通貨量が増加すること。金利が高いと、預金は増えるが信用創造が低調になること。金利による信用創造の増減が、と預金通貨の増減と関係し、マネーストックが増減することを理解させる。インフレのときは、金利が高い方がいいことを理解させつつ、何度も人体の例に戻る。血が多いので血を減らす=マネーストックの減少となるわけだ。デフレのときは輸血である。
金融政策第2は、公開市場操作(売りオペ・買いオペ)であるが、理解のポイントは、主語が日銀であることである。買いオペは、日銀が市中銀行から国債を買うこと=市中銀行にはその代金が入ってくる。マネーストックの増大に繋がることを理解させる。売りオペはその反対だから、市場からお金が日銀に吸われるわけで、これも人体の血の巡りに戻って理解させるわけだ。
今回の「公共」では、インフレ・デフレ対策として表で整理した。ポイント1:人体の血の巡り。ポイント2:マネーストックの増減を最上位において表を作った。政策金利と公開市場操作の後には、日本では1991年頃から変化していないが第3の金融政策の預金準備率、政府が行う再税政策のうちの景気対策、公共事業と、減税・増税。受験の政経とは違い、「公共」では、細かな話より、大きく理解したほうがいいと思う次第である。
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