2018年3月4日日曜日

朝日 京大・大山先生の記事

https://www.asahi.com/articles/ASL267HX0L26PLZB01Q.html
朝日新聞のWEB版に、京大の大山修一先生の記事が出ていた。大山先生は、京大のアフリカ地域研究の先生方の中でも私が最も好きな先生のお一人だ。大山先生の取り組みについては、これまでもエントリーしてきた。

ニジェールのサヘル地域で、都市ゴミを荒れ地に放置してみるというかなり変わったフィールドワークをされている。たまたまゴミを捨てた現地の人がいて、そこに草が生えて驚いたという在来知からこの話はスタートしている。その理由を探ると、シロアリだった。ゴミにシロアリがやってきて、そのシロアリのお陰で荒れ地が地力をもち、やがては農耕地に変えるという、すごいプロジェクトなのである。

単に新しいカタチの砂漠化対策、農村開発というのではなく、土壌が一般的に悪く、一方で都市化が顕著なアフリカという地で、極めて有効な環境システムの構築に繋がるかもしれないという話である。
https://www.asahi.com/articles/ASL267HX0L26PLZB01Q.html

朝日新聞との関わりはあまりない私なのだが、こういう大山先生の重要な取り組みを朝日新聞が紹介したことの意義は大きい。何も多額のインフラ支援を行うことだけがが、アフリカの開発に有効だというわけではないと私は思う。大山先生のような在来知を活かした取り組みこそが、今最も求められていると私は思っている。

大山先生、さらなるフィールドワークの成功をお祈りいたします。
(大山先生の業績などは以下の京大アフリカ地域研究資料センターで)
https://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/member/oyama.html

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