2015年9月22日火曜日

Eテレ ナチの障害者迫害

ナチのT4作戦ポスター
http://www.geocities.jp/torik
ai007/1939/t4euthanasia.html
昼間、Eテレの再放送で、ハートネットという番組を見た。福祉関係の番組で、「シリーズ戦後70年 障害者と戦争ナチスから迫害をうけた障害者たち(3)命の選別を繰り返さないために」というタイトルである。

今、休みを利用して、ホロコーストについて人権学習の教材(パワーポイント)を製作中である。ホロコーストというと、どうしてもユダヤ人の大量虐殺の話が中心になる。しかし、ナチが政権を握った1933年から、すでに、障害者特に知的障害者への迫害が開始されている。障害の度合いが低い場合は断種法という法律で断種手術を受けている。しかもなんと5000人がその手術で命を落としているという。また重度の障害者はガス室で医者に殺され、その後検体解剖されたというのが、歴史的事実(T4作戦)である。

この番組では、そういう事実を確認するとともに、現在のドイツで子供たちに対して事実を知らせ、どうすれば過去の過ちを繰り返さないかという教育が施されているかも紹介していた。

ナチの障害者迫害制作の裏側には、生産者でなければ人間として認めないという論理があることがよくわかる。たとえば、障害者でも生産に従事できる人々は迫害を受けなかった。時代は、大恐慌の影響を受け、ドイツ経済が危機に瀕していた時代である。ナチは、この経済危機を乗り切るが、そこには経済効率と強者の論理が働いていた。これが、ドイツ国内のユダヤ人迫害へと繋がり、ポーランド人迫害へと連鎖していくわけだ。

…勉強になったのだった。人権学習の教材、ユダヤ人という視点以外からも迫っていきたい。

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