2010年1月5日火曜日

アフリカの衝撃…中国の衝撃


昨日、地下鉄京橋駅のキオスクで、週刊誌らしき「東洋経」と黄色の「アフリ」という大きな文字が見えた。ビビッときた。一期一会で本を買う時特有の強迫観念のようなものだ。結局、自宅近くの本屋で手にとってみた。ビジネス誌だが、ポール・コリアのコラム(こちらは目新しい話はなかった。)や平野克己の記名記事(内容は意外にも南アのグローバル企業についてである)や緒方貞子JICA理事長のインタビューも載っている。最新のアフリカ情報が満載。買いである。我がオリジナルテキストの「高校生のためのアフリカ開発経済学」の冒頭に出てくるサブサハラ=アフリカの経済成長率は1%台という記述は、かなり古いものになってしまっている。99年~08年は、平均5.6%で、アンゴラは15.8%だという。3学期、3年生の授業が終わってから、テキストの書き直し・ヴァージョンアップは、絶対条件になってしまった。ところで、この特集記事の核となるのは、中国の猛烈なアフリカ進出である。我がテキストでも中国の進出について触れているが、事態はもっともっと進んでいた。昨夏訪れたブルキナファソは、台湾と国交がある国だ。台湾経由なのかもしれないが、中国製品が町にあふれていた。中国と直接親密な経済関係を結ぶ他のアフリカ諸国ならば、もっとだろうし、なによりも、アフリカ在住の日本人は7658人なのに対し中国人は82万人と100倍以上である。凄い。そう言えば、昔シンガポール空港で青島出身の英語もしゃべれない中国人青年と喫煙しながら筆談したことがある。彼は、南洲へ行くと書いた。南アには現在40万人もの中国人がいるらしい。その時は、英語もしゃべれず大丈夫か?と思ったが、きっと彼もなんとかやっているだろうと思う。昨年のCOP15で見られた、中国がアフリカ諸国を引き連れての『環境ダダイズム』も、この連携の状況を知れば大いに頷けるのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿