2010年1月20日水曜日

オーストラリア留学生最後の日


 今日は、昨年秋から来日していたオーストラリアの姉妹校の留学生5人の最後の登校日でした。私のコウムブンショウ(完全なる業界用語:教科指導以外の学校の仕事=校務分掌)は、国際交流部といい、他の学校ではほとんどない分掌です。彼ら留学生のお世話をするのも仕事の1つ。私がメインの仕事ではありませんが、他の先生方より多く、深く関わることになります。
 今回の留学生は、白人2・中国系1・韓国系1・日系1で、本校の制服を着ていると、白人の2人はともかく、あとのアシアン3人は全く区別がつきません。今やオーストラリアは多民族国家なのです。
 週1時間、彼らに『日本の文化』を講義していました。そう、サバイバル=イングリッシュを駆使して…。時には日系の生徒(彼は日本語がほぼOKです。)に通訳してもらいながら…。日本の多層的な文化や、日本の特徴的な鎌倉仏教、朱子学的な日本人の在り方、近代化を乗り切った謎など、かなりディープな内容でした。私も大いに勉強になりました。最終の講義では、ブルキナファソ行のプレゼンテーションをPCを使って行ないました。講義の帰着点は、やはり…「地球市民たれ!」
 みんな私の講義を楽しみにしてくれていました。たった3カ月でしたが、かわいい教え子が南半球に5人増えました。今日は朝から、彼らとともに渡豪し交換留学する本校生徒とアメリカの姉妹校に短期留学する生徒を集め、写真を撮ったり、PTA主催の文楽鑑賞に参加する彼らを、授業の空き時間に、近くの「文楽劇場」へ送り届けたりしていました。残念なことに午後から出張だったので、昼休みに、ちょうど「文楽劇場」から無事帰ってきた彼らと、1人ひとりチョークのついた手で握手をしたのが最後となりました。
 教師を30年近くしていると、「一期一会」という言葉の重みを深く感じることが多くなります。

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