2026年6月3日水曜日

現代思想の遭難者たちを読む2

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「現代思想の遭難者たち」(いしいひさいち著:講談社学術文庫)の第1章を読み終えた。

カフカが挙げられているのが面白い。プラハ生れのユダヤ人で、作品はドイツ語で書いた小説家であるが、プラハ労働者傷害保険協会で働いていたことが描かれている。有能だったらしいが、4コマ漫画の最後、その窓口に「カフ課」とあって笑った。『審判』『城』などでは、主人公が膨大な官僚機構を絶えずたらい回しにされ、ついには目的に達することができないことが描かれているらしい。もうひとつの『カフカ不可解』という4ページに及ぶ漫画の最後も「幸か不幸かカフカ」とあり、いしい氏のダジャレで終わっていて、笑った。

ユングのところでは、フロイトとの決別の理由が描かれていて、実に興味深かった。7週間のアメリカ旅行中2人は毎日一緒で、互いの夢の分析をしあっていた。ユングによればフロイトはユングの夢を不完全あるいは全く解釈できず、権威を失ったとしている。文章化だけでは漫画の面白さは再現できないが…。

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