画像にある「質の高い教育をみんなに」というのは、後に意訳されたゴールのタイトル。下の二行が本来のタイトルである。このゴールの中にターゲットがそれぞれ書かれている。SDGsのターゲットも、最初の和訳当時よりはいくらか読みやすくはなっているが、いくつかの難解語が登場する。
その最たるものが「包摂的」という語句である。広辞苑といいたいところだが、とりあえずwebkioで検索すると、『1.一定の範囲の中に包み込むこと 2.論理学で、ある概念が、より一般的な概念に包み込まれること。特殊が普通になる関係。例えば、動物という概念は生物という概念に包接される。』となっている。
この包摂的という語彙はゴール内容やターゲット内容にかなり登場する。それだけSDGsの基本概念に関わっているわけで、私は最近、包摂的とは「No one left behind.」(誰ひとり取り残さない)という意味だと教えている。SDGsの理想主義的な決意というか提唱なのだが、極めて重要な概念である。
先日、ある3年生に「No one left behind.」を訳してみてと言ったら、「誰も置き去りにしない」と、受験英語では100点満点の和訳をしてくれた。さすがである。
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