このクラスには、私が毎日塾で漢字を教えているカナダ・トロントからの帰国子女W君がいる。彼がディベートの決勝に残っているというので覗かせてもらった。彼だけでなく、同じカナダ・バンクーバーからの帰国子女もいて、彼は英検準一の資格を持っている。(彼Y君は、今日は司会をしていた。)他の生徒は、意欲はあっても彼らの英語力とははるかに差がある。だからこそ、担当のK先生はディベートをしたらしい。最後に、W君が言いたいことを(日本語で)言えない苦しみを皆に知ってほしかった、勉強していかねばという意識を植え付けるためのディベートだったのだ。
ディベートの前に、単語クイズをタブレットでしていた。こういう授業は初めて見るので、大いに勉強になった。前にQRコードが出ていいて、皆がエントリーする。単語の意味を解答し、間違ったらスタートに戻るというゲーム性があるもので、見ているだけでもなかなか楽しい。アトランダムにチームがつくられて競ったり、個人で競ったり。次に隣同士でじゃんけんをして、勝った方が前のお題(みかんや灯台、本校の先生)を見て、英語で説明することで相手に伝えるというゲームもやっていた。みんな楽しそうである。英語を楽しむ授業であった。もちろん、事前に単語学習をしているはずだが。ディベートは、都市部に住む高校生は、3年間地域に暮らして学ぶべきか否か。という命題であった。もちろん英語なので、彼らが伝えようとしている立論の内容はわかりにくかったが、とにかく一所懸命であった。結局、否のチームが皆の評価を得た。これもQCコードでの投票だった。否のチームのW君は当然ながら大活躍していた。普段付き合っているだけに嬉しい。
…一般的には、都会と地方の情報格差はあるだろうと思う。情報社会化したとはいえ、肌身で感じるような経験には差があってしかるべし。これは、学力格差に繋がっている可能性が高いだろう事はいがめない。
…4月には、大阪に戻ることになった私だが、この三崎でしか経験できないこともたくさんあった。だが、都会でしか経験できないこともさらに多いことも事実だ。そんな中、三崎高校は実に頑張っている。今日の英語の研究授業は、そのひとつであると思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿