これは、H高校時代の人権主担の時に、アウシュビッツに行った後製作したパワーポイント教材で、当時の3年生全員を相手にLHRで講義したものである。数冊の専門書を元に、歴史的な経過を詳細に述べているので、多少難しい。(笑)だが、今日の生徒諸君は、かなり真剣に見てくれた。こういう学びはあまり経験がないようだ。
ポイントは、ナチスがそもそも国内の15万人ものユダヤ人を追い出し、オーストリアやチェコなどの領土拡大によって、80万人に増加、追い出すだけでは第三帝国は実現できないと、全ヨーロッパのユダヤ人絶滅を志向したという歴史的な経過である。ポンとアウシュビッツを作りガス室に送ったわけではない。WWⅡで占領区域が拡大し、追い出しをあきらめて、強制収容所を立てまくり、奴隷労働をさせるとともに、最初は不衛生な場所に多数を閉じ込めて殺すというクリーンバイオレンスという戦略(ワルシャワゲットーなどもこれにあたる)をとったが、やがて特殊部隊やガストラックによる殺害戦略へと引き継がれ、さらに効率性を高めるために、絶滅収容所が建設される。アウシュビッツはそのひとつである。実際の写真を見て、また最もリアルな「灰の記憶」という映画の5分間を見てもらう構成になっている。ドイツ人の律義さというか、ユダヤ人を規定するニュルンベルグ法や、収容所までの運賃を摂取したことなども話したのだった。勉強になった。また次も参加したいと嬉しい感想をたくさん聞いた。残された時間を精一杯やっていこうと思う。
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