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エチオピアと中国の関係は深い。有名なところでは、エチオピアの通信インフラ(携帯電話基地局)は中国が全国を網羅して建設した。当然ながら、全て中国人労働者の手によるもので、現地雇用を無視した中国流アフリカ進出の代表例である。携帯電話機器も全て中国が抑えている。インフラからまるごと中国の波が襲ってきたわけだ。とはいえ、これでエチオピアの通信状況は革命的に改善されたわけで、必ずしもデメリットだけではない。ただ、これ以後、ジブチとの高速鉄道網を始め、主要インフラはすべて中国に握られることになった。まあ、エチオピアといえば、アフリカの一帯一路路線の代表格である。
今回の権力闘争では、中国も困惑しているようだ。当然ながら武器援助を伴っている。内政干渉はしないというスタンスだが、政府側に常についているが、当事者が一転したわけで、内戦の状況次第では、不信感が高まるに違いない。
アフリカ諸国は、意外にしたたかだ。中国の真意を見透かしている。
最も重要なことは、スーダンに難民として逃げ出した人々や国内避難民である。内戦のどさくさで、様々な暴力が蔓延している。戦時は通常のモラルを破壊する。
おそらく欧米は口は出す(非難し正論を振りかざす)が、実際には動かないだろう。中国も積極的には関与しないだろう。まさに泥沼化する可能性が高い。まったく、やるせない。
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