メディナにあるジャンナ・トゥルバギー墓地からムハンマドの墓のあるグリーンモスクを望む |
「イーサーは、終末の前に悪魔と戦うのです。」「…?」と、いうわけで、調べてみた。
イスラム教では、当然ながらイエスを神の子であるとはしない。三位一体説は完全否定される。また磔になったということも否定されている。とはいえ、ムハンマドの先駆者として、終末の前にダマスカスに降臨し、学生たちが言っていたように戦い、啓典の民(ユダヤ教徒・キリスト教徒)をムスリムとしてまとめあげる。統治すること40年で彼は死に、メディナにあるムハンマドと初代・第二代カリフの墓の傍らにある空の墓に埋葬されるそうだ。
ちなみに、クルアーンには、イーサーの呼称の中に、「ムバラク」(幸運な)や「アブドーラ」(神の召使)というのがあった。私の中では、アラブの春で失脚したエジプトの大統領や地獄突きのプロレスラー・ブッチャーを連想させる。こういう新たな学びや発見は実に面白い。
ちなみに、今日の主役・アリストテレスの講義も実にうまくいった。ソクラテス、プラトンと対比しながら、3つのコンフリクトで整理しながら進める。私の教え子諸君ならすぐ思い出すと思うが、「京都のハンバーガーショップでの勇気の話」を中庸の説明のために講じた。私のすべらない話の中でも5本指に入る逸話である。(笑)
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