南海トラフ地震の津波予想(気象庁) https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/nteq/assumption.html |
授業は、いよいよ最後に残していた地理分野の自然災害・防災と日本地理を今週で仕上げる予定だ。今日は90分授業で、自然災害や防災の話をした。マレーシアの学生は、台風も地震も津波も火山災害も全く経験がない。これを私の経験を交えながら、興味を持たせるのは大変だが、今回はパワーポイントなしで、私の話術だけで盛り上げることに成功した。まるで、ろうそくの火が燃え尽きる瞬間のような授業だったような気がする。
さて、日本に留学する彼らに、日本の災害のデメリットはきちんと教えておくべきだと思う。台風や火山災害は事前にわかるからいいが、地震や津波はそうはいかない。都道府県では、どのあたりが台風が多いか、火山の被害があり得るのはどの地域か。そして今話題の南海トラフ地震と津波の被害予想についても話した。高知県などは、人口減少率が上がっていることもきちんと教えておくべきだと思う。ただし、被害想定では、意外なことに大阪が最も危険らしい。水の都で河川が多いことは、津波が来た際被害を拡大させるらしい。しかも沿岸部は0m地帯が多いし、地下街や地下鉄は最も危険な場所になると予想されている。とはいえ、この南海トラフ地震の起きる確率は、ここ30年で70%だという。
これに対する防災の備えについてもふれておいた。地方の自治体では、ハザードマップを作成し、細かな対策を練っている話もした。日本は、こういう防災に対しては世界で最も先進的であることを述べた。政策学でこれを学ぶことも価値のあることかもしれない。
結局のところ、日本のどこだろうとリスクはあるのだ。直下型地震もあるかもしれないし、比較的地震や台風の被害の少ない日本海側には毎冬の雪というデメリットもある。要するに、自分のやりたい学部のあるところに行くしかないよなと、激励をしたら、皆納得していたのだった。
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