ピーター・フォンダが亡くなった。私はあまり映画を見ないのだが、イージー・ライダーという映画の衝撃は大きかった。公民権運動とベトナム反戦運動の最中に作られた強烈な映画であると思う。まさに時代を映した映画だったと思うのだ。ちなみに、映画の主題歌のようになっている「ワイルドで行こう」を聞きながら、サウスダコタやワイオミングを走った。これほどアメリカのドライブに合う曲はないと思う。
高校時代の友人のYが、「イージー・サイクラーという映画を作ろうではないか。」と私に持ち掛けてきたことがある。(笑)彼が最も作りたかったシーンは、(ピーター・フォンダが旅に出る寸前に)時計を捨てるシーンだった。時計を捨てることで、真の自由を獲得するのだ、と彼は言った。…なるほど。Yと、その後実際に8mm映画を作ったのだが、ついにこのバクリ作品となるはずだったイージー・サイクラーは構想のままで終わってしまった。最大の問題は、チョッパーの自転車を作る資金がなかったのだ。(笑)もし、作っていたら、Yは最後のシーンはどうするつもりだったのだろう。同じように、「髪の毛を切れ。」と言われて事故死することになったのかもしれない。当時、我々は高校生としてはかなりの長髪だった。
ところで、ピーターフォンダの父親は、名優ヘンリー・フォンダだ。私は十二人の怒れる男という作品に、強烈な印象を受けた。アメリカの民主主義とは何かを問う名画中の名画だと思う。この父子は、そんなに仲が良くなかったようだが、私の好きな映画を飾る2人ことを改めて想う。ピーター・フォンダの冥福を祈りたい。
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