で、アメリカの独立革命の話である。まずは、フランスの勢力範囲であるセントローレンス川とミシシッピ流域の話になる。なんとなく、ピューリタンがメイフラワー号に乗ってやってきてアメリカが建国された、などというのは、全くの間違い。スペイン、フランス、オランダなどがまずやってくる。イギリスは後発組である。ところで、私はミシシッピ「川」と呼ぶのには抵抗がある。「ミシシッピ」だけで、ネイティブ・アメリカンの言葉で「偉大な川」を意味するからである。この流域をフランス人たちは、ブルボン朝の王・ルイの名を取って「ルイジアナ」とした。面白いのは、フランス人は、ネイティブ・アメリカンとは毛皮取引を生業としていて友好的な関係だった。ちなみにデトロイトは毛皮の集散地であったし、後に自動車産業の首都となったデトロイトが生んだ高級車は、当時の毛皮取引のための砦の名前をつけたのだ。それがキャデラックである。
つい、話が脱線してしまう。今のルイジアナ州の話だけでも、生徒の興味を引く話はいくらでもある。ちょっと州コードを教えた。ルイジアナはLAである。ニューオリンズの近くに、、ピザなどにかける「タバスコ」の工場がある。世界中のタバスコはここで生産されている。生徒に、「家に帰ったら見てごらん。ラベルにLAと書いてあるから。」と言っておいた。(「タバスコにLA、ありましたようぉ。」と何人かの生徒から反応が返ってきた。笑)またニューオリンズの北に、楕円形の湖がある。ポンチャートレイン湖というのだが、ここに直線の橋が架かっている。よくCMで車が両側が海のような直線道路を走っていくのがあるが、この湖であることが多い。(もしくはフロリダ州のキーウエストへ向かう海上のR1、セブンマイル・ブリッジである。)そんな話をしていると、全く進まない。(笑)
ポンチャートレイン湖 |
いずれにせよ、土地を奪うイギリス人と毛皮交換のフランス人。ヨーロッパの対立を持ち込んだ英仏の戦い、ネイティブアメリカンが味方するのはどちらか、わかりきった話である。これが、フレンチ=インディアン戦争である。この戦争がアメリカ独立に大きく影響するわけだ。
こんな感じでガンガン世界史Bは進んでいる。
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