2022年12月31日土曜日

今年この一冊 2022

http://www.tosyokan-navi.com/detail/hyogo/mitasiritu.html
大阪に帰ってきて、4月から、5時起きの長距離通勤の日々が始まった。最大の懸念は、通勤時の読書の調達である。昔のように書店で毎回買っていたら莫大な金額になるだろうとの懸念から、学園の図書館、市立図書館(画像参照)で貸出を受けることにした。よって、購入した新刊はかなり少なかった。今年この一冊は新刊がふさわしいのだが、今、読み進めている新刊、橋爪大三郎の「アメリカの教会」(光文社新書/本年10月)は、物凄い蘊蓄の詰まった一冊で十分その価値がありそうだ。ただ、まだ40%ほどしか読み進んでいない。よって「アメリカの教会」は除外したい。これはまた備忘録的にエントリーすることになるだろうが、かなりの数になるような予感がする。

アフリカ開発経済学関係では、「アフリカ 希望の大陸」が、かなり良かったし、PBTの教え子のJ君とL君に贈呈された「民主主義の自由と秩序」「古市くん、社会学を学び直しなさい」も実に良い本だった。

図書館で借りた本では、幕末明治維新に纏わる吉村昭を多数読んだ。その中では、「生麦事件」「彰義隊」が特に良かった。海音寺潮五郎や星新一の人物論も実に面白かった。世界史関係の本も多数読んで面白かったものも多い。読書量が多かったので、今年この一冊を選ぶのは、実に悩むところである。

というわけで、悩みに悩んで決めた今年の一冊は、10月に市立図書館で借りた「頭山満伝  玄洋社がめざした新しい日本」(井川聡/20211月:産経NF文庫)である。尊王攘夷思想と陽明学、そして島津斉彬を祖とする大アジア主義が、近代日本の思想の根底にあって、これを貫いた人物が頭山満という人物であるといえる。尊王は、明治期以来日本の普遍的な思想になった。攘夷は、西洋列強と対決することは事実上不可能なので、日本の植民地化を防ぐために、西洋の学問を取り入れる方向性と、一方で中国や朝鮮と共に近代化を進めて立ち向かうという方向性に分かれる。福沢諭吉は、途中で脱亜論を書き大アジア主義から転向する。島津斉彬の志を継いだ西郷の征韓論や福沢の脱亜論・明六社といった明治期の思想を知る上で非常に有効な本である。さらに、彼に繋がる中江兆民、広田弘毅、中野正剛といった人物論にも興味がつきない一冊だった。倫理の授業で、日本思想史を講ずるにあたって、陽明学の浩然の気を理解する上でも非常に役立った。

15年目を迎えるこのブログは、来年もまた書評が中心になっていくだろうと思う。それでは皆さん、よいお年を…。

2022年12月30日金曜日

THE ALFEEのこと Ⅱ

https://music.tower.jp/album/detail/1000141889
このところ、THE ALFEEのLIVE映像を始め、様々なYou Tubeを楽しんでいる。野外LIVEの先駆者でもあり、東京ドームのこけら落としLIVE、大坂花の万博時のLIVE、さらには毎年行われているクリスマス武道館LIVEなど、なかなか見ごたえがあった。また出演していた歌番組などもだいぶ見た。(笑)本日のエントリーは、再度試みた「THE ALFEE 考」である。

とはいっても莫大な量の彼らの曲をカバーしたわけではない。そもそも英語が多いのでわかりにくいのだが、新たにこれはいいと思ったのは「Tweat & Tears」である。LIVEの鉄板曲らしい。「THE ALFEEの人生の応援歌」である。これは絶対盛り上がる曲だ。ラストの方で三人が集まって共にギターやベースを呼吸を合わせて上下するところが何よりいい。(下記画像参照)

https://www.youtube.com/watch?v=3ORGyMi7gGo&ab_channel=%E5%85%AD%E8%A7%9
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THE ALFEEは、LIVEを何より大事にしている。回数も凄いが、舞台監督、照明、音響とチームを組んで、観客が毎回来てよかったと思えるようなステージを繰り広げている。とにかく舞台装置と照明が凄い。あれだけの照明をセットするのにどれくらいの時間と労力がいるか、近大講堂などで多少イベントに関わったことがある私の想像をも遥かに超えるだろうと思う。照明のケーブルはアホほど重い。特殊効果の花火なども凄い。LIVEでは何が起こるかわからない。音響も最新の注意を払って臨機応変にミキサーを操作しているはずだ。まずは、有能なスタッフを抱えていることに心打たれた。また多彩なゲストも登場させている。私が一番ウケたのは”ふなっしー”。莫大な回数をこなしながら、常に新しい演出を考えるのは至難の技であるが、さすがプロフェッショナルである。

もちろんTHE ALFEEの3人も、プロフェッショナルである。武道館やスタジアムのような広い場所では、上手下手に3人がそれぞれ移動したり、2階席3階席への声掛けを常に心がけていることでわかる。オープニングのMCは坂崎がやることが多いが、櫻井がいつもうまく盛り上げている。下積み時代から鍛えあげたものだろう。高見沢はこういうのは苦手らしい(TVの歌番組では、オープニングで次のの歌手の歌を歌い紹介するシーンが何度もあるが、坂崎と櫻井任せである。笑)が、TV番組などでのコメントでは、いい味を出している。高見沢はほんと見た目とだいぶ違う。(笑)ファンはそれをよく理解しているようだ。櫻井はとにかく声がいいし声量もある。あるLIVEでは、クィーンのフレディをやって皆を楽しませていた。(私自身もYou Tubeで大受けした。笑)坂崎は、最高のアコギ奏者であり、櫻井がヴォーカルONLYの時にはベースも担当するし、パーカッションを担当したり、ハーモニカを吹いたり、バンジョーも弾く。無茶苦茶器用なのである。もちろん話芸やモノマネも上手い。現リーダーである高見沢は、ほとんど全ての曲を作詞作曲している。大坂国際マラソンの主テーマソングを31年年間担当(2018年当時)したことでギネス認定された。櫻井はF1,坂崎は爬虫類やカメラ・ガラス収集などの趣味をもつが、高見沢はひたすら音楽ONLYらしい。もちろんリードギターも上手い。彼の所蔵ギターは莫大で、特にカスタムが多い。有名な天使のギターは重すぎるし弾きにくい、と借用したさだまさしが証言している。(笑)櫻井は貯金するらしいが、坂崎は趣味に、高見沢はギターや衣装にギャラをつぎ込んでいる感じである。THE ALFEEが長く続いている理由は、俺が俺がというところが3人共ないことだと言っていた。歌は櫻井。作詞作曲は高見沢。口上は坂崎がそれぞれ秀でていて、それを互いに認め合っているし、この3人でなければTHE ALFEEは成立しないと確信しているのだろう。

彼らの魅力は、実はハーモニーの美しさにある。そもそも高校時代S&Gにハマっていたらしい。実に上手い。(ニューヨーク公園ではこのS&Gが大受けしたらしい。)TV番組やLIVEでもアコギで、S&Gなどを謡うことがあるが、ロックとはまた違った良さがある。彼らの曲には、ロックであっても必ずハモる場面があって、それがTHE ALFEEの基盤である気がする。

とはいえ、彼らも私より年齢が上なので、武道館を走り回ったりするのは、きついのではないだろうか。高見沢は日頃から体力維持に努めているらしい。櫻井も坂崎も髪の毛の量が心配である。(高見沢のあの長髪は安易にごまかせそうな気がする。笑)舞台監督は、そういう事も考えながらさらなる新しいステージを模索していくはずだ。

https://www.youtube.com/watch?v=3ORGyMi7gGo&ab_channel=%E5%85%AD%E8%A7%92
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最後に、LIVE映像でよく坂崎が、何かを客席に放っているシーンがある。何を放っているのか謎だったが、ある時、彼らのマイクスタンドに、「異物」がゴジラの背中のように、いくつもついているのを発見した。(上記画像参照)これはピックのようだ。(櫻井はベースで、あまりピックを使わないので数は少ない。)坂崎は、ツアー名や名前入りのピックを観客にサービスで放っているのだ。THE ALFEEの観客への想い、LIVEへの想い、まさにここにあり、である。

2022年12月29日木曜日

You Tube「放送禁止用語」

私がよく見るYou Tubeシリーズ第三弾。H氏という放送作家の「テレビ悲報」である。様々な問題を見事に言語化する人である。「意外すぎる放送禁止用語 10選」の回を覗いてみると、次のような語彙が自主規制されているのだという。
https://www.youtube.com/watch?v=PtEjIOfaV8M&ab_channel=%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E8%89%AF%E5%93%81%E3%80%8C%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E6%82%B2%E5%A0%B1ch%E3%80%8D

1:将棋倒し 明石市の事故以来、この語彙は将棋連盟から将棋のイメージが悪くなるとのクレームで使えなくなったらしい。
2:サラブレッド 例えば、政界のサラブレットというような表現は、優生思想につながる、とのこと。
3:女傑 女性蔑視に関わる語彙で処女作なども今は使わないそうだ。 
4:八百屋などの「屋」 見下した表現なので不可。青果店と称するようになっている。なんかせちがない。
5:肌色 ポリティカル・コレクト(社会の特定のメンバーに不快感や不利益を与えないように意図された政策:政治的妥当性)故。 
6:ハーフ 半分という意味がいけないそうだ。ダブルやミックスを最近は使用するとのこと。
7:メッカ 2008年頃から 地名を比喩的に使うなということらしい。
8:他力本願 他人任せという意味に誤用されている故らしい。
9:芸人 本人が使うのはともかく、侮蔑的な表現であるそうな。お笑い芸人はいいそうだ。
10:外車と外人 排他的な印象を喚起するからという理由。

あくまでもTV局の自主規制だが、クレームに対する危機管理らしい。言葉狩りになっていくことの是非もあると思うのだが、こういう情報は、教師としても知っているべき情報である。いつからか登校拒否は不登校になった。こういう語彙の変化は、時代の要請なのである。ところで、同じチャンネルで、NHKの100分で名著「統合失調症という才能」も実に勉強になった。そう、分裂症という語彙も統合失調症に変化しているのである。
https://www.youtube.com/watch?v=5F55ajucpsI&ab_channel=%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E8%89%AF%E5%93%81%E3%80%8C%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E6%82%B2%E5%A0%B1ch%E3%80%8D

2022年12月27日火曜日

You Tube 「エゼキエル戦争」

「しげ旅」に続いて、よく見ているYou Tubeに「越境3.0」がある。中東を中心に国際情勢についての情報を取り扱っているチャンネルである。26日付の話題は、旧約聖書・エゼキエル書・第38章にある預言が来年あたり現実になるかもしれない、という話題だった。

現在の中東情勢の対立の基軸は、WWⅡ以来のイスラエル対アラブから、イラン対アラブ+イスラエルに変わりつつある。イスラエルは、イランと戦争をしたい、アラブ諸国(特にサウジアラビア)に了解を求めているという報道が、このクリスマスの時期にされたのである。

https://www.youtube.com/watch?v=t07KW7IBv44&t=633s&ab_channel=%E3%80%90%E8%B6%8A%E5%A2%833.0%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%80%91%E7%9F%B3%E7%94%B0%E5%92%8C%E9%9D%96

https://tsukishiro-christ.com/blog/wp-
content/uploads/2019/06/%E3%82%A8%E3%82%BC%E
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エゼキエル書第38章には、(現在の地名にすると)ロシアがイランと、リビア・スーダン・トルコ・ドイツと同名を結んでイスラエルを攻撃しようとする。これにアラブが味方するとある。(現実的にリビアやスーダンではロシアの民間軍事組織が強い影響力を持っているらしい。トルコ・ドイツに関しては?である。)エゼキエル書第38章の内容については、以下のHPが詳しい。

https://tehiri-mu.com/ezekierusyo-2640

私はブディストなので、聖書の文言を信じる立場にないが、全く無視はできないと思っている。アメリカの失政が中東に波及し、イラン国内が混乱しており、同時に核開発が進んでいる今、イスラエルが生き残りをかけて動く可能性は決して低くないと思うからである。

You Tube 「しげ旅」

You Tubeで、よく見ているチャンネルに「しげ旅」がある。このところずっとヨーロッパを旅しながら動画を上げている。しげ氏は33歳で、かなりの酒飲みである。(笑)その国の首都に滞在し、Googleで評価が高いレストランで食事をし、酒(最初は地元のビール、次に食事に合わせて赤か白ワイン)を飲み、だいたい歩いて観光し、カフェですでに旅した国の動画を編集し、UPしている。コインランドリーで時々洗濯、この繰り返し。基本的には、比較的安い宿に宿泊しているが、食費と酒代にはそこそこカネを惜しまない。移動は、飛行機も多いがLCCが主。バス移動も多い。貧乏旅行ではないが、贅沢な旅でもないという感じである。

今ヨーロッパはインフレで、物価が高い。宿泊費も食費も目が飛び出るほどだが、現在は東欧なので一気に安くなっている。こういう細かな旅費の情報の提供もあって、臨場感が増しているので興味深く毎回更新されるたびに見ている。ちなみに、しげ氏はグルメであるが、あらゆる食事を美味しく頂いている感じ。トリュフが大好物らしく、このところ回っているバルカン半島では安くまたよく食材として使われているので、実に美味そうである。酒の味覚も毎回うまく言語化している。そこが、このチャンネル最大の魅力かなと思う。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B9
ところで、私が見ているのは”その国の最新の様子”である。社会科の教師の宿命は、教える対象が日々刻々と変化することである。特に、地理や政治経済は、その傾向が強い。だいぶ前になるが、キプロス編を見ていて驚いた。キプロスは、紛争地域の1つに数えられ、しげ氏が着いた首都・ニコシアはギリシア系の南部の「キプロス共和国」にある。北部にはトルコだけが承認している「北キプロス・トルコ共和国」があって、島はグリーンラインで分断されている。…はずであり、そう私も教えていたのだが、なんとニコシアから北キプロスに徒歩で入国が可能(イミグレがある)なのだった。実際、しげ氏は北キプロスを3泊・観光している。実に驚いた。https://www.youtube.com/watch?v=4_2CWOGM81U&ab_channel=%E3%81%97%E3%81%92%E6%97%85

最近は、アルバニアやコソボ、北マケドニアなどを旅している。これらの国は、発展から取り残されているようなイメージがあるが、高層ビルの建設が進み、経済は大きく発展している様子が伺える。社会科教師は怠慢な教材研究をしていると、生徒に迷惑をかけるぞと言われたような気分なのである。

しげ旅:https://www.youtube.com/channel/UCOGRMsx2g1_FqdXvFRwiB8g

2022年12月26日月曜日

今年の漢字 2022

https://news.yahoo.co.jp/articles/9f788835c6a20bde4ff16e22f858c53bd8713dd1/images/000
今年の漢字は「戦」だろうだ。ウクライナ紛争の影響だと思われる。2月から延々報道されてきた。私はウクライナとロシアの歴史的な背景を政経の授業で伝えたが、細かな戦況は伝えていない。かなりのプロパガンダが含まれている可能性が高い故である。日本は、G7の一員としてウクライナ・NATO側に正義ありとしているが、噴飯ものであるように私は感じている。JR宝塚線の沿線にお寺があって、長いことウクライナの国旗を掲げていた。住職の思いなのだろうが、今は降ろされている。ロシアの負け戦が何度も報道されたが、今なおロシアは強気で、徴兵忌避などの情報も流れたが、未だ両手を上げる気配はない。ロシアの大国主義を信じる国民性もあるだろう。しかもサウジなどの中東湾岸諸国が、反米姿勢を取ってきた。51番目の州である日本は、正義側についているという姿勢を崩していない。…というか崩せないのだろう。

私は、昨年、米大統領選を受けて「嘘」という漢字を選んだ。(12月31日付ブログ参照)今年は、「偽」を推す。まあ、よく似た漢字だが、こういうニァンスしか浮かばない。コロナ禍は今だ続いている。日本人のDNAに内在された集団主義は健在である。ネットでは、4回繰り返されたWAの危険性が取り出たされており、多くの識者が、政治家や厚生省職員の接種率を提示せよと吠えておられる。マイナンバーカードにもこの接種情報がinputされるとかされないとか。管理社会へどんどん進んでいる。莫大なカネが、このWAに投入され、増税の噂が絶えない。「中国共産党の経世済民意識の無さ」を日本人も笑えない。

何より今年、「偽」を感じたのは、安倍首相の事件である。今だ真相は解明されていない。奈良県立医科大の診断結果と検視官の発表が異なる上、さっさとご遺体を焼却し、銃弾は消えたままである。この件を1人追っているA参議院議員は警察官部に「国会議員でこの件を問題にしているのはあなただけで、あなたのためにはなりませんよ。」脅されたという。ネット上では、どこから銃弾が撃たれたのか分析が済んでいる。ワイシャツの襟がかすかに跳ねているのもビデオで確認できる。後ろから花火のような手製の筒で撃たれたのではないことは明確である。各新聞紙の見出しが全て同じだというのも偶然の一致とは思えない。(画像参照)これが「偽」を推す最大の理由である。まあ、米中間選挙での梅田爺の偽りの公約もあるけれど…。

クリスマス商戦が終わって、迎春商戦のみになった世間では、まだまだ「偽」のタネはつきないのかもしれない。今年の明るい話題は、大谷翔平選手と井上尚弥選手とサッカー日本代表くらいだったような気がする。

2022年12月25日日曜日

ヨーロッパの原発事情 考

チェコの原発 https://www.denkishimbun.com/sp/46817
チェコは石炭資源が豊富で主要な火力発電(51%)は石炭中心。原発(35%)にも力を入れている国である。国内の電力需要は十分足りているのだが、余った電力(約30%)をオーストリアやドイツに輸出している。EU加盟国では、フランス・ドイツに次ぐ電力輸出国である。(ドイツには、高圧電線問題で悩む南部に輸出しているのだろう。)ところで、原発はオーストリア都の国境に近く、オーストリアは反原発の国で、チェコに脱原発を求めている。

ヨーロッパの電力事情を見てみると、エネルギー資源が多い(50%以上)で原発を稼働していない国は、ノルウェー、デンマーク、エストニア、アイスランド、ポーランド、ラトビア。エネルギー資源が少なく電力を輸入している国は、ギリシア、オーストリア、ポルトガル、イタリア、アイルランド、ルクセンブルグ。電髪を今は稼働しているが、脱原発の方向に向かっているのが、ドイツ、ベルギー、スイス。原発を稼働して、脱原発する予定がないのは、フランス、イギリス、オランダ、チェコ、スウェーデン、フィンランド、スロベニア、ハンガリー、スペイン、スロバキアといった国々で、電力輸出している国も多いというわけである。

様々な国が、隣り合っているヨーロッパでは、今回のエネルギー危機がどう影響するのか。エネルギーの安全保障という問題が浮かび上がる。ところで、前述の国々で、バルト三国のうちリトアニアが抜けている。リトアニアの原発事情はちょっと複雑なのである。ソ連に併合されていた時代に原発が2基建設され、国内の電力需要の70%をまかなっていた。しかし、EU加盟時に、この原発の閉鎖を条件の1つとされた。何故ならチェルノブイリと同型だったのである。安全性に問題ありというわけである。リトアニアはこれを受け入れ、火力発電に切り替えた。ところが、この燃料はロシアからの天然ガス輸入に頼らざるを得なくなり、この大会のため、新しい原発建設に進んでいるというわけである。ロシアにエネルギー依存したくないという国民感情は強いようだ。少し調べてみたが、その後建設は凍結されているらしい。