2023年2月14日火曜日

トルコ大地震と災害救助犬

https://news.yahoo.co.jp/articles/924331d4714c0d19b837afcdea74ac680e34b20e
トルコ南部の大地震の被害者数がどんどん上がっている。全くやりきれない思いである。さて、そのトルコに、日本から災害救助犬の派遣が行われている。これまでの実績からも実に有効な支援であると思うのだが、イスラム圏では、犬は不浄な動物とされている。文化的な摩擦が起こっていなければよいがと私などは考えている。

犬が不浄というのは、唾液の問題らしい。また狂犬病の危険もあるだろう。これはシャリーア(イスラム法)の第二の法源であるハディース(ムハンマドの言行録)によるところが大きい。ムハンマドは、猫が大好きで、法衣の上で寝ている愛猫を起こさないよう、その部分だけ切り取って着たという話があるほど大事にしていたのだが、その反動か犬をタブー視している。マレーシアでは、犬の散歩をしているマレー系の人々を見たことはない。だいたいが中華系の人々である。

トルコは、マレーシアとは法学派が違うし、嫌犬観がどれほどかはわからないが、災害救助犬関係の方々が苦労されているのではないかと思う。こういうイスラム教の常識は、日本人一般に普及していないからだ。しかし、災害救助には不可欠なスキルであるし、親日国トルコ故に、寛容に接してくれているかもしれない。そうあることを祈るばかりである。画像を探していると、メキシコなど他国も救助犬を派遣しているようで、少し安心した。頑張れ、災害救助犬。

2023年2月12日日曜日

総理各国事務衙門

https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%A
D%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E4%B8%96%E7%95%8C
%E5%8F%B2B/%E6%9D%B1%E3%82%A2%E3%82%B
8%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%BF%80%E5%8B%95
朝から、首都圏の超難関国立大学の世界史の質問にメールで答えた。清朝の「総理各国事務衙門」の歴史的意義についての内容だった。それまでの清朝の朝貢貿易体制から、対等な帝国主義列強との外交を司るためのシステムであるが、結局対応はうまく行かず、さらに半植民地化されてしまう結果になった。

もう少し詳しく言うと、この総理各国事務衙門、天津条約を一向に批准しない清政府に列強が業を煮やし北京を制圧、北京条約を結ばせた後、外務省にあたるもの=総理各国事務衙門を成立させたのが始まり。恭親王が主導しているうちは良かったが西太后によって排斥され、李鴻章が北洋通称大臣となると、天津港の全権をもつ彼に権力が移行していき、李鴻章が事実上の外務省となる。義和団の乱後に廃止されている。

こういう難解な問題に接するのは実に勉強になる。また、こういう質問に関わるエントリーもしていこうかなと思う次第。

2023年2月11日土曜日

クルアーン第6章

ふと、気になったことがある。イスラム教は、ユダヤ教・キリスト教を批判するカタチで生まれている。よって、この啓典の民の伝統を十分に活かしている。もちろん、イスラム教の側からすれば、両宗教と同じ神を信仰しているわけで、預言者についても、アダムやノア、アブラハム、イサク以降の族長、モーセ、ダヴィデ王やソロモン王、ヨブ記のヨブ、洗礼者ヨハネやイエスも認められている。ただ、彼らは神の理想とするようなような共同体をつくることができなかった故に、最後の預言者ムハンマドが選ばれたとなっている。

このことは、昔々、まだ倫理の教科書や資料集には、イスラム教の学習範囲がすこぶる小さかった時代から教えてきた。ある宗教学の本に、「コーランには次のようにある。」として前述の預言者の名の羅列があって、同様の趣旨が書かれていたのを、教材として使っていた。古い教え子は、私にそう習っているはずだ。

さて、クルアーンのどこにそういう記述があるのか、今になって気になって、手元にあるマレーシアのPBTのF42の教え子たちに贈呈されたクルアーンを調べてみた。といっても全部読むのは辛い。ウィキで調べると、これらの預言者の名が記載されているのは「第6章」らしいとわかったので、そこに絞って一読してみた。すると、私が今までクルアーンの「記述そのもの」だと思っていたのは、あくまで「整理された趣旨である」ことがわかった。あちゃー。嘘ではないにせよ、全く正しいとは言い難い。

マレーシアに3年半もいて、イスラム教をだいぶ勉強したつもりだったが、ホントまだまだである。だが、実際のムスリムの教え子たちと触れ合いながら学んだことは大きい。イスラム教には原罪という概念がないこと、フィクフがあってユダヤ教などに比べて臨機応変であること、ファトワとシャリーアの関係など実に勉強になった気がする。(本日の画像は、教え子たちに贈呈されたクルアーンと全く同じものの画像があったのでお借りした。このクルアーン、非売品のはずなんだけど…。)

2023年2月10日金曜日

資本主義のオルタナティヴ6

https://akki3.com/archives/2546
ブレジンスキーの説いた三段階のレジーム・チェンジの第三段階は、グローバル化である。今回も「世界最終戦争の正体」を参考に、この第三段階・グルーバル化についてエントリーしていきたい。現在では、モノとカネはかなりグローバル化している。最も遅れているのが、ヒトのグローバル化、すなわち移民政策である。ブレジンスキーは国連に移民を扱う機関の設立を提言したという。ブレジンスキーは日本に1000万人、アタリは年間320万人を数年間受け入れる必要があると論じている。結論的に言えば、この移民推進は、国民国家の崩壊を狙ったものであるといえる。

…国民国家の崩壊とは、日本の文化・伝統、もっといえば日本人のアイデンティティの崩壊を意味する。日本は、世界中でも好かれている国の1つである。オリンピックやW杯など様々なイベントで、日本人的なきめの細かい配慮・親切が大好感を持たれている。(日本を嫌っているのは国家的戦略で反日教育が行われている中韓両国くらいといってもいいだろう。)その日本が、大量の移民によって、善さを失うことになるわけだ。ヒトのグローバル化は、モノやカネと違い、国民の幸福観に大きく関係する。日本の住みやすさは、古来からの日本思想・大乗仏教・日本的発展を遂げた朱子学や陽明学の儒教・欧米から学んだ民主主義を中心とした近代思想が多層的に調和した、農耕民族的集団主義・単一民族国家故の独特の「空気」が育んでいる「民度」のおかげだ。この空気が乱れると、住みやすさは一気に崩壊する。世界一と言われる治安も悪化するだろう。私が教えたマレーシア・PBTの教え子たちは、マレー系にせよ中華系にせよ、実に日本的な空気を体得してくれている。ブレジンスキーやアタリの意図は国民国家を消滅させるような移民である。彼らのような日本に順応できる日本にとっても有益な移民ではない。

…すでにその兆候はある。中国共産党の支配下にある本土の中国人によって、日本の土地が習得され、安全保障上の問題が指摘され、電力などの公共インフラを支配しようとしているフシがある。彼らは、自己の利益しか考えない。何度かエントリーしているように、彼らには「義」の概念を喪失してしまっている。この「世界最終戦争の正体」でも中国のそのような面を強く指摘している。

EUに大量に流れ込んだシリア難民を中心に、EUでは様々な摩擦が起こり、移民の目的地・ドイツでも反移民の政策を掲げる政党が力を増している。イギリスのEU脱退もポーランド系移民への反発があったと言われている。アメリカでも、ヒスパニックの増加が選挙の争点になっていた。このようにグローバル化の第三段階は、極めて難しいわけだが、グルーバル資本主義を推進しようとしている勢力にとっては、惻隠の情はない。ただただ、自己の利益を目的に強引に推進しようとしている。

…現在、世界はグローバル資本主義を推進しようとする勢力=グローバリスト(その中心は以前エントリーしたように各国の中央銀行の株主=国際金融資本とその走狗となっている政治家や知識人・マスコミ)と、ナショナリスト(国民国家のアイデンティティを守ろうとする人々)の戦いとなっている。近年の国際的な事件(アラブの春もシリア内戦もウクライナ問題も米大統領選挙の不正等)は、これらの視点で見ると、マスメディアの情報がいかに操作されたものであるかが明らかになる。

…資本主義のオルタナティヴは、グローバル資本主義による、(グローバリストにとって都合の良い)民主化、(グローバリストが儲かる)民営化、そして(そこに住む国民の幸福感を破壊する)国民国家の消滅、さらに(グローバリストにとって都合の良い)世界連邦政府となるのだろうか。

…最後に、先日トルコで発生した大地震に心を痛めている。これから死者の数は増えるばかりだろうし、被災者も大変だ。現地では反アメリカ感情が急激に増加しているという情報もある。今月2日、トルコの内相が反米演説をして4日後に起こった地震。あまりにジャストミートしていないか。(画像参照)NATO問題でグローバリストに牙をむくナショナリスト・エルドアンへのさらなる圧力ではないか、という指摘(選挙戦を不利にさせる狙い)すらある。トルコは、これからどこへ向かうことになるのか、心配である。和歌山のトルコ船難破以来の親日国である。日本からの支援隊の皆さんにも、できる限り頑張ってほしい。

…被災した方々の冥福を心から祈りつつ、連続的にエントリーしてきた「オルタナティヴ」シリーズは今回までとしたい。

久々のナシレマ

マレーシアの定番料理のナシレマが昨夜の夕食だった。私はナシレマが大好き。日本でもわずかながら、特定の店でサンバルソースが手に入る。妻がそれを少しアレンジしてくれている。基本の組み合わせ(チキン+卵+きゅうり+ピーナッツ+小魚)をキープしながらの、日本風、いや日式。

…大変美味しくいただきました。妻に感謝。嗚呼、マレーシアに行きたいね。

2023年2月9日木曜日

THE ALFEEのこと Ⅴ

コツコツとTHE ALFEEの曲をYou Tubeで視聴している。LIVE映像が多いので面白い。高見沢のギターや3人の服装の変化が興味深いし、舞台装置や照明・効果などの変化を楽しめる。THE ALFEEにハマった人をアル中(=アルフィー中毒)と呼ぶらしい。(笑)コンサートに1回でも足を運んだら、絶対アル中になるだろうと容易に推測できる。桜井が道化役となるMCやコントのYou Tubeもあるので知ったが、音楽性とともにその楽しさは倍増されるだろうし、ファンをすごく大事にしているのが伝わってくる。

阪神大震災の時、高見沢は何かできることはないかと考えた末、ファンクラブの名簿を元に、最初のヒット曲「メリアーン」のB面の「ラディカル・ティーンエイジャー」から『涙をふいて立ち上がるのさ 時代をつくれ』という歌詞を手書きして、莫大な数のはがきを送ったそうだ。坂崎、櫻井も手伝い、3人でサインをして送ったという。東北の大震災の時にも、ラジオ番組で激励するとともに、被災した方々への激励の曲「生きよう」を作って、その年のコンサートでは必ず最後に演奏したらしい。もちろん、他地域のツアーでのグッズ販売の売上の一部を中心に赤十字を通じて被災者に贈ったという。
…阪神大震災を間近で体験し、東北大震災の時も直後に秋田に行ったりして肌身で感じてきた私としては、はがきの話も「生きよう」という曲も胸に染み入る。高見沢は、容姿を見れば日本一派手なおっさんであるが、中身はやはり昭和の「漢」なのだと思う。

高見沢といえば、宙吊りになって歌う画像も見た。元気だ。びっくりした。最近のLIVEでは、桜井のあごひげが白くなっているのが顕著だし、坂崎の首も加齢によってだいぶ細くなった気がする。そういう年齢を重ねたが故の良い曲も見つけた。
坂崎が優しい声で歌う、「My Life Goes On」(下記画像参照)がなんといってもいい。「SWINGING GENERATION」もいいし、「Promised love」もこのカテゴリーかな。坂崎の声がこういう曲に実に合う。
桜井の歌う「The 2nd Life-第二の選択-」も実にいい。桜井は人生の応援歌担当のような気がするが、この曲では、高齢者への応援歌を歌っている。同年代の私には、実に染み入る曲ばかりだ。長くなるので断念したが、それぞれの歌詞を書き出したいくらいである。
https://www.youtube.com/watch?v=Wg1Q_sRb5OY&ab_channel=Orb1999
膨大なTHE ALFEEの曲の中で、まだまだ名曲があるのだろうが、第5回めのエントリーでは、あと3曲だけ印象に残ったものを紹介したい。まずは、「ARCADIA」。凄いプログレの曲で、同名のアルバムは、旧約聖書をモチーフにしているらしい。前回のエントリーで最後に彼らの明治学院大学=長老派的なる一面を指摘したけれど、間違いはなかったようだ。さらに、まだ売れていなかった頃の「無言劇」。たった4回で終了してしまったTVドラマの主題歌らしい。(ほんとツイてない。)この曲の詩も凄い。隠れた名曲だと言われているのだが、私も全く同感。そして、最高の「鬱」曲と評されている「メモアール」。これも2枚目のアルバムだというから、まだ売れなくて苦しんでいた頃の作品。とにかく聴いてみて驚いた。離婚がテーマなのだが、リアルなストーリー性のある歌詞で、3人で歌い綴っていく。ここでも最後に”小さな子供の命を壊した「罪」”という言葉が出てくる。

…私の周囲でも、離婚した友人が何人かいる。彼らの顔が浮かんだ。こういう風に離婚という選択がなされていくのかもしれないな、と感じた。私は多くの母子家庭・父子家庭の生徒を見てきた。エディプスの三角形という観点から、成人していない子供がいる場合は離婚という選択こそ罪だと今も思っている。当然ながら、それぞれの事情があるだろうから、一概には言えないと思うが…。そんな奇妙な実感を持たせるほどの衝撃を受けた「メモアール」なのであった。

2023年2月8日水曜日

資本主義のオルタナティヴ5

前述したブレジンスキーの説いた三段階のレジーム・チェンジの第二段階は、民営化である。ジャック・アタリは、市場が唯一の法である世界においては『軍隊・警察・裁判所も含め、すべては民営化される。』と宣言している。今回も「世界最終戦争の正体」を参考に、この第二段階・国家の民営化についてのエントリーしていきたい。

アメリカでは、この民営化が徐々に進んでいる。財政赤字の自治体に代わり、刑務所が民営化され着実に利益を上げているし、軍事分野でも、イラク戦争以来、傭兵組織が動いている。中東の対イスラム過激派組織戦や、ウクライナ東部でも活動している。民営化された戦争はすでに事実になっている。これらは、民主的なコントロールが効かない危険を孕んでいる。宣戦布告すら必要ではない。こういう対テロ戦争がなくならない理由は、民間軍需産業がsの需要を必要としているからで、破綻国家もまた市場なのである。

警察に関しても、民間警備会社、農業も民営化(大規模な企業経営)が進んでいる。特に農業に関しては、利益が出ないと撤退というようなカタチでは、食の安全保障が損なわれてしまう故に政府が補助金行政をしているわけで、実は恐ろしい話なのである。

…さて、以前エントリーしたイランとイスラエルの戦争(聖書のエゼキエル書の予言/12月7日付ブログ参照)が現実味を帯びてきた。イランの軍事施設をイスラエルが、クルド人の協力を得てドローン攻撃したことを、イランだけでなく、アメリカが認めたようだ。しかも、アメリカは、英仏独などと対イラン軍事包囲網を形成しようとしている。それだけならまだしも、ワシントンDCに本部があるIMFが、助けを求めたエジプトに代償としてイランへの軍事的プレゼンスを求めたという情報もある。IMFがこのような指示を出すとは、まさにブレジンスキーやアタリの時代になったということか。

…昨日エントリーしたばかりだが、中央銀行で、ロスチャイルドやモルガン、ロックフェラーなどの国際金融資本が株主になっていないのは、北朝鮮とイランだけである。いよいよ、イランをその軍門に下す作戦を開始したようだ。イランをもしロシアや中国が支援したら、それは第三次世界大戦になることは必定。ペルシャ湾=ホルムズ海峡を抑えられたら日本と東アジア諸国は、石油の輸入ができず、経済面でも日常生活においても大打撃を被るだろう。とんでもない話である。