2017年9月14日木曜日

IBTの話(123) 進路指導の話

9月に入って、正規の授業以外の仕事、すなわちクラスの私費学生の進路指導の仕事が多忙を極めてきた。我がクラスには、現在23名の学生がいるが、進路については、およその4パターンがある。私立大学への進路を考えている者。国公立大学を第一志望としている者、専門学校への進学を考えている者。日本留学はせず、日系企業への就職や家業につく者。このうち、最も早くから進路指導を行ったのは、専門学校への進学者である。N2(日本語能力試験2級)もしくはEJUで日本語の点数が200点を超えると、専門学校への道が開ける。(反対にないと開けない。)6月のEJU、さらにはN2の結果を受けてすぐに動き出した。次に私大であるが、難関私大を受験する者と、比較的入りやすい大学を受験する者に別れる。我がクラスでは、難関私大志望者は2名。すでに、願書を日本に送付済みである。
一番大変なのが、国公立大学を第一志望にしている者である。IBTでは、国公立大学に合格したら入学金を返還してくれる設置者の帝京大学があるので、ここと併願する者が多い。マレーシア在住の学生にとって、日本の大学の難関度など全く解っていない。最初、「一橋大学を志望しています。」などと宣った学生がいて、後ろにこけたこともある。(笑)まずは、大学の難易度を示すところから始まった。

現在のところ、一応の志望校は固まりつつある。参考にする資料は、私費留学生の受験データである。日本の予備校の万歳システムのようなもので、我がIBTもこの資料作りに参加している。その最新データが今日、IBTに届いた。意外に一昨年度に比べてかなり難関になっている大学もあった。

一方、難関私大に挑戦する学生の小論文指導なども行おうと、過去問をネットでゲットしたら、内田樹先生の文章がでてきたりしてびっくりした。レヴィナスの話が出てきたので、間違いない。これは、なかなか難しい小論文問題だ。

なんやかんやで超多忙な担任生活を送っている。きっと日本の進路指導よりはるかに大変であると思う。雑談でも、日本各地に散らばる国立大学への航空便のハブ空港の話になったりするのである。まず羽田にKLから飛んで、その後、こうして、次に中部国際から乗り継いで…。まるで旅行会社のような担任業務もある。(笑)

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