IBTの職員室にはちょっとしたキッチン・コーナーがある。冷蔵庫・電子レンジもあって、流しには、ありがたいことに、よくお菓子やフルーツなどが置かれている。当然だが、蟻がたかる。小さな蟻だ。先日、その蟻が電子レンジ内に侵入したという事件があった。不思議なことに、蟻は死なかったので、みんなびっくりしたのだった。
ちょうど日本人会の無人古本コーナーで手に入れた「安野光雅の異端審問」(朝日文庫)をバスの中で読んでいたら、「蟻は乾電池で感電死するだろうか」という一節があって、実際に実験したら全く異常がなかったらしい。上野動物園水族館館長の話によれば「蟻は外骨格といって、人間でいう骨が全部よろいかぶとのように覆っているので感電しないでしょう。」とあった。殺生しないで済んだ、とは作者の結びの言葉である。
…なるほど。電子レンジで生き延びたのは、そういうことか、と思ったのだが、WEBでさらに調べると、蟻は水分が少ないとか、マイクロ波にうまく当たらなかったとか、さらに、いろいろ理由があるようだ。まあ、まさにどうでもいい話だが…。
http://www.narinari.com/Nd/20090611758.html
この「安野光雅の異端審問」(朝日文庫)は、そんなどうでもいいような疑問を提示して解答が書いてある変な本だが、案外こういうハナシは授業のネタになるので買ってみたわけだ。もちろんRM1である。
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