南国新聞 4月7日号 |
3月28日にナジブ首相がマレーシア・シャリーア・インデックス(ISM)に関するレポート「ISM2015」発表会を開催したという話です。ふーん。と流し読みしようとしたのですが、これ、極めて面白い記事なのです。要するに、マレーシア政府の様々な政策が、シャリーア(イスラム法)にどれくらい沿っているかを見ようというわけです。凄いなあ。先ほど、エントリーしたヌクヌガラ文書もそうですが、マレーシアという国の背骨にイスラム法というものがきちっとあるようなのです。このISMの委員長は、マレーシアのファトワ(ウンマの合意事項:イジュマーを討議し、新たな規定をつくること)の委員長でもあるそうで、要するにマレーシアの法学者のトップだと思われます。
これによると、司法(イスラム法)では87.19%、教育が82.5%、政治が79.19%、保険衛生が73.72%、社会が68.52%、文化が66.47%、経済が65.27%、インフラと環境が62.31%だということです。2015年の政策や構想、プログラムの達成度などを勘案した、と記事にはあります。で、委員長氏は、非常に良好ではないかと発言したとか。
こういうレポートを発表しているというのも凄い。実に面白いと思った次第です。ちなみに、上の画像はミッドバレーのホテルの天井に張られたキブラ(メッカのカーバ神殿の方向)を示す矢印。こういうサービスがされているホテルの部屋の割合なんかも、ISMでは勘案の対象となったに違いないと私は思うのです。
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