2010年10月27日水曜日

アナタ・ボリビア、私ケーナ

学校が終わってから、京阪電車に乗って、枚方市民会館の”ANATA BOLIVIA”というボリビアのフォルクローレのバンドのコンサートに妻と行って来た。本来は、ラテン音楽好きの息子が帰国している可能性もあり、一応妻と息子の分のチケットをキープしたらしいのだが、息子はまだルーマニアあたりらしい。で、代役に私が行くことになったのである。やれやれ。とはいえ、ケーナの音はやはりいい。息子が中学生だったと思う。私がNYCに行く時、「お土産に何が欲しいか?」と聞いたら、「手榴弾とケーナ」という答えが返ってきた。この時の手榴弾事件については、以前このブログでもふれた。(昨年12月26日付ブログ参照)
ケーナとは、フォルクローレで使われるたて笛である。NYCのとある民族楽器店で、私はそれを手に入れた。その店は、入り口が非常に狭く、手荷物を入口のカウンターに置かされるのだった。店内はまさに民族楽器で造られたジャングルである。「何を買いたい?」とオヤジに聞かれたので、「ケーナじゃ。」と言うと、大声で、ジャングルの奥に向けて、叫んだ。「ケーナだとよ!」すると、奥から「OK」という若い声が聞こえたのである。「よし、進め!」とオヤジが私に言った。よく事情が呑み込めなかったが、ここは「見るだけ」などという甘い世界ではないことは判った。「こっちやでぇ」という声を頼りにに、ジャングルを進むと、若い兄さんが埃だらけの箱から、数種類のケーナを出してきて、吹いてくれては、値段を明かしたのである。結局、そう変わらないように思えたので、$30のにしたと記憶している。「店長に、ケーナを持って行って金を払ってくれ。」と彼が言うので、またジャングルを戻った。すると、他の客が勝手に入ろうとしていて、店長にどやされているところだった。奇妙な民族楽器店だった。<上記写真参照>

 さてさて、昔話はともかく、今日のフォルクローレ、6人のボリビア人と1人の日本人のバンドであった。日本人の彼が、楽しくコンサートを進めてくれた。スペイン語の歌がほとんどで、私はミニバス(ケニアのマタツーのようなもの)という歌が気にいった。バックに、ラパスのミニバスの映像が流れ、バスの車掌役の少年の掛け声(スペイン語)を客席とやり取りしながらのステージは、なかなかのものだった。もちろん、ギターの腕前も歌唱力も大したものであった。結局、CDを2枚も買ってしまったのだった。満足。満足。

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