2010年10月2日土曜日

深夜特急アフリカ編が見たい

 先ほどまで、大沢たかおのアフリカ旅行のTVを見ていた。私は、どうも民放のアフリカものは好きではない。演出が過多に感じるからである。特に、「世界がもし100人の村だったら」シリーズで、それを感じたからかもしれない。妻が、町内会の会合(体育祭の打ち合わせらしい)から帰ってきて、「この大沢たかおは、深夜特急に出てた人やねえ。」と言った。そういえば、そうだ。私は、芸能界にほとんど無知なので、「どっかで見た事のある」くらいに思っていた。(笑)
 TVの内容については、これといった感想はない。先日(9月26日付)書いたように、私はアフリカに人間を見に行く。もちろん大自然や野生の動物は嫌いではないが、そこに人間がいて欲しい。だからタンザニアのオルドイニョ・レンガイをマサイの人々と登るところはちょっと面白かった。早川千晶さん(5月13日付ブログ等参照)が教えてくれたマサイの現在の三種の神器の1つであるスニーカーを彼らが履いているのが面白かった。(サンダルの奴もいたけど。)ルワンダの町が妙にゴミが落ちていないことも面白かった。ルワンダ再生は進んでいるので、ガバナンスが良くなっている(8月12日付ブログ参照)のだろう。海外投資が集まるわけだ。単に、アフリカを自然や野生動物、鉱産資源やコーヒー・カカオといった面で描いてほしくない。我々が、アフリカから学ぶことがたくさんあると私は思っている。ちょっと傲慢な言い方で申し訳ないが、まあ、民放としては、まあまあだったかなと思う。

 ところで、私は沢木耕太郎の大ファンである。深夜特急は、私のバイブルである。沢木耕太郎がもし、香港からユーラシアをめぐり、ロンドンを目指すのではなく、アフリカの喜望峰を目指したとしたら、どんな深夜特急を書いたのだろう。興味のあるところだ。沢木耕太郎の視点も人間に向いている。私は彼の作品の中では、特に「人の砂漠」と「バーボンストリート」が好きである。これらには彼の様々な人間洞察が凝縮されている。こんな沢木耕太郎だから、さぞかし面白いアフリカの作品が生まれたに違いない。大沢たかおではなく、本物の沢木耕太郎の深夜特急アフリカ編が見たいところだ。

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