https://www.youtube.com/watch?v=GlN1rk3Agc8
このYouTube、実に面白かった。最も驚いたのは、「帰れない二人」が忌野清志郎との共作であったこと。この名曲が、どうも一行や二行ずつ2時間くらいで作られたらしい。しかも、「心もよう」とシングルのどちらをA面・B面にするかで、揉めたとのこと。結局、「心もよう」がA面になった。もちろん「心もよう」も大名曲である。高校時代、よくラジオから流れていた。なつかしい。ギターコードもわりと単純で、よく弾いたものだ。
このころ、録音テープが8トラックから16トラックになった。今の若い人にはわかりにくいだろうが、曲を録音するのに、歌やギターなど8つのパートしか録音できなかったのが一気に倍になったということだ。だから、「心もよう」の前奏もギターのソロだけでなく、様々な音響を入れて、ミキシングされ、素晴らしいものになっている。
「氷の世界」は、ロンドンで録音されたそうだ。陽水によると、アルバムタイトルにもなっている「氷の世界」という曲は、スティービーワンダーの「迷信」にインスピレーションを得たらしい。イントロを改めて聞くと、なるほどと思う。
陽水には、名曲が数々あるが、アルバムとしては、この「氷の世界」がやはり一番だと私も思う。曲の順番決めにも凄い時間を費やしたとのこと。ミリオンセラーになるはずである。ちなみに、私が最も好きな陽水の曲は、沢木耕太郎との宮沢賢治の「アメニモマケズ」のやりとりをしながら生まれた「ワカンナイ」。その収録アルバム「LION & PELICAN」も大好きなアルバムだ。
このドキュメンタリーの中で、陽水が辞書を持ち歩いていたという話が出てくる。語彙にこだわって歌詞をつくる陽水らしいエピソードであると思う。「ワカンナイ」はまさにそういう曲である。
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