2023年4月30日日曜日

大学図鑑(関東編)

大学図鑑の座標は、特に関東の大学をよく知らない私などには実に参考になる。マレーシアのPBTにいる時、関東の私立大学を志望する私費生もいたし、国費生の国立大学志望先決定もなかなか難しかった。留学生試験を経てとは言え、学力に応じた志望先を見つけるのにかなり苦労した。今日のエントリーは関東編。

国公立大学、早慶上理、GMARCH、成成明学獨國武、日東駒専、大東亜帝国という並びである。首都圏は人口も多いが、大学も実に多い。この大学群の呼び名には含まれないが、あ、こんなところにと、ICUや東京農大、芝浦工大、北里大、神奈川大、玉川大、文教大、拓殖大、桜美林大などが書き込まれているのが興味深い。いずれにせよ、どこの大学に入学しようが、大学時代をいかに有意義に過ごすかが重要だと私などは思うのである。

2023年4月29日土曜日

大学図鑑(関西編)

受験業界では、東京一工とか、GMARCHであるとか、日東駒専、大東亜帝国、関西では関関同立、産近甲龍などといった大学群の名前が出てくる。You Tubeを見ていると、「大学図鑑」なるものがあることを知った。これは、テーマを設けて、座標軸的に大学群を鳥瞰的に見ようとしたものらしい。買うには及ばないが、検索してみると、意外に関東や関西の大学の画像が多く見つかった。(https://diamond.jp/articles/image/320369などDIAMOND online)

今回の画像は関西の大学をテーマにしたものだが、関東の大学のものも沢山あった。関東の大学にはあまり馴染みがないので、興味深く拝見した。

受験生にとっては、どの大学を選ぶかというのは大問題で、自分の興味分野・将来の希望、自分の学力、家庭の経済力などを鑑みて決めるわけだが、私などは行きたい学部の教授陣の専攻、研究課題などをよく見るように指導しているのだが、まあ、行き当たりばったりもいい。人生にはそういうこともある。(笑)

こういうランク付けというか、大学のブランドについては、世間的に頑然とあることは確かであるが、教え子たちには、これに流されるDasMan(ハイデガーの世界内存在としての「ひと」の意味)ではあるな、と思う次第。

2023年4月28日金曜日

デーツ・シロップ

最近マイブームになっているのは、デーツ(なつめやし)のシロップである。食パンに少しだけ付けて食べると実に美味しい。(糖尿病患者の1人として極めて量には注意している。)そもそもデーツ自体大好きである。イスラエルやマレーシアで大好物のリスト入りした。(笑)

先日、妻が枚方市駅前の店で発見したのが、イランからの輸入品。(画像の左)今日業務スーパーで見つけたのがサウジからの輸入品。(画像の右)うーん、現代の地政学上でも実に意義深い。(笑)どちらも決して安いものではないが、私には嬉しい。

先日ラマダンが終わったが、ムスリムの人々は、日が落ちて夕食時にまずデーツを囓る。栄養価が高く断食後にはベストなんだそうだ。(PBTの生徒の話)生産年齢を過ぎた今は質素な生活を心がけているが、ほんのちょっぴり贅沢な気分である。

2023年4月27日木曜日

受験関係のYou Tube

https://aogijuku.com/know-how/beginner/ziki/k2summer/
商売柄というべきか、受験関係のYou Tubeをよく見る。文科省の入学定数を遵守するようにとのお達し以来、各大学はかなり苦慮している。これまでは多数の受験者を集め、入学検定料と入学金が入り、合格者もかなり水増ししていたはずだが、最近は付属校推薦、指定校推薦、総合型選抜といった、2学期内に合格を決める入学者の割合がかなり増えているようだ。大学の自己防衛なのだと思うのだが、年明けの一般入試は、入学定員が少なくなって、難関私大はかなり狭き門になっているという。反対にここは一般入試で入る大学ではないと高校側に判断されている大学などは定員割れを起こしているようで、今後さらに淘汰が進むだろうという予想がなされている。

私大は、お金持ちの推薦組が集まる仕組みになっているそうだ。その方が就活に有利らしい。さすがに国公立大学は、そのような経済格差はないが、最近の共通テストの難化や前後期試験の難化を見ると予備校や塾に通わざるをえない状況にある。結局、経済格差が尾を引いているような情報ばかりである。

東大のクールな地理 2

https://en.wikipedia.org/wiki/Indian_Ocean_Rim_Association
「東大のクールな地理」より、2018年第2問設問B③の問題が面白かったので続けてエントリーしてみる。「インド洋を取り巻く国々は、1997年に環インド洋連合(IORA)を組織し、貿易・投資の推進など域内協力推進を図っている。東南アジア諸国からアフリカ東南部インド洋沿岸諸国に対して、今後どのような分野での貿易や投資がなされていくと考えられるか。両地域の経済発展の状況を踏まえ、その理由とともに60字で述べなさい。」

IORAの存在は、高校の教科書や資料にも出てこない。東大もそれを承知で、IORAのことを問うているのではない。東南アジアとアフリカ東南部の経済的なつながりを、受験生の持っている知識をもとに類推せよという問題。

ここで登場する東南アジア諸国は、マレーシア、タイ、インドネシアである。いずれも電化製品などの生産が行われている。(日本も部品輸入や組み立てでサプライチェーン化している諸国である。)アフリカ東南部は、ケニア、タンザニア、モザンビークあたり。マダガスカルなんぞは、マレー系の人が住んでいるので米なども輸出しているのかとも考えるのだが…。東南アジアのほうが経済発展しているので、投資に関しては、東南アジア側からであろう。モザンビークもケニアも海上油田などの資源開発が進んでいる。マレーシアやインドネシアはノウハウもあるので投資しやすいし、イスラム教徒も多いのでイスラム金融の出番でもある。私のイメージは大きく膨らむのだが、字数制限は60字である。

正解は、かなりシンプルで「東南アジア諸国から安価な電気機械などが輸出され、経済発展が遅れたアフリカ諸国に対する資源開発のための投資が増える。」(57字)

画像のIORAの地図の薄い緑の部分の示す国々は対話パートナーなんだとか。

2023年4月25日火曜日

東大のクールな地理

訳あって東大の地理(前期試験の記述問題)の研究をしている。25年間の過去問をアマゾンで注文して見たのだが、実は問題自体は奇問難問ではない。問題は国語力で、いかに短く的確な記述で解答できるかが問われる。これは、現役高校生にはかなり難しい。

ところで、先日期日前投票に行った時、支所の横にある地元の市立図書館で、「東大のクールな地理」という河合塾の東大の地理担当講師の本を発見し、早速読んでいる。

いろいろと面白い問題があるのだが、2018年の第二問設問A(3)を見てみよう。「2016年にパナマ運河の拡張工事が完了。幅や水深が大きくなり、非常に大型の船舶以外は通行が可能となった。これにより東アジアの輸出入輸送はどのような影響を受けると考えられるか。輸出品と輸入品の例をあげ、次の語句をすべて用いて90字以内で述べなさい。コンテナ船 ばら積み船 陸上輸送 輸送費 アメリカ大陸」(趣意)

まず、この運河の改修によって、ネオパナマックサイズがスタンダードとなった。このサイズには、コンテナ船とLPG船の割合が圧倒的に多い。次に東アジアの貿易と規定されているので、アメリカと中国、そして日本の輸出入品が多くを占めている。船舶の種類としては、コンテナ船は工業製品が多く、ばら積み船は鉱石や穀物が多い。さて、アメリカ大陸の陸上輸送は、鉄道のほうが輸送費が安くつく、とはいってもパナマ経由の海上輸送のほうがさらに安い。これらをまとめて、90字以内に納めるわけだ。

著者の正解は、「東アジアからはコンテナ船の大型化により工業製品が多く輸出され、アメリカ大陸からは、陸上輸送で運んでいた穀物も輸送費の安いばら積み船での輸送が可能になり、互いの輸送量が増加する。」(89字)である。…なるほど。内容は私でも十分わかるが90字に納めるのが実に難しい。こりゃあ、地理の知識を身につけることはもちろん、何度も何度もトレーニングしなければ書けない、と思うのである。

東大地理は、世界史よりはイージーだと思う(22年12月15日付ブログ参照)が、東大の受験生に求める国語力、まさに恐るべしである。

2023年4月24日月曜日

佐藤優 「大日本史」Ⅺ

https://jp.rbth.com/arts/82318-roshia-ha-isuramukyou-koku-ka
山内昌之・佐藤優「大日本史」のエピローグを記しておきたい。佐藤優のあとがきに、第一バイオリンは山内氏、第2バイオリンが佐藤氏であったと述べている。膨大な知識を有する知識人である山内氏を、通常のの外交官とは異なるインテリジェンス業務をしていた佐藤氏が、表に出てこない政治の舞台裏の「文法」でもって共鳴していったというわけだ。外交交渉は最初から答えが決まっている。それを同じく結論が決まっている組織神学のアプローチで読み解いてきたとも。

山内氏との出会いは、民族問題を外務省に委託研究され、モスクワに来訪した時以来。民族問題への知的関心を呼び起こされたことと共にその人柄に大きな影響を受けた。山内氏はまさに高度な学識と行動が乖離しないインテリゲンチャであると。その後佐藤氏が国策捜査で、起訴され、テレアビブ大学主催国際学会「東と西の間のロシア」に7人の民間学者、6人の外務省メンバーを派遣した際の背任を問われたが、このときの民間学者の1人が山内氏であったそうである。他の学者は特捜検察に全面的に迎合したが、山内氏は検察との軋轢を恐れずフェアに対処してくれた、まさにインテリゲンチャであったという。…最後の最後に爽やかな気分で、この新書を閉じることが出来たのだった。

ところで、両氏が出会ったモスクワで、23日、何万人ものイスラム教徒が「神は偉大なり」と叫びながら中央モスク(画像参照)の周囲を行進しているらしい。単に今年のラマダン終了の喜びならいいのだが、発砲音も聞こえるとか…。

https://www.youtube.com/watch?v=xb62oNZMvjQ&t=7s&ab_channel=%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E9%9B%85%E4%B8%80%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E5%A4%A7%E5%AD%A6