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中世の1373年。イギリスが百年戦争でフランスと闘い、ポルトガルがイベリア半島の北部で、後ウマイヤ朝とレコンキスタを戦っている最中に結ばれた同盟で今なお続いている世界最長の同盟だそうだ。まあ、航路も開かれていて、同盟にはそれなりの効果もあったようだが、軍事的な結びつきでは、細々としたことばかりであるようだ。確かにイギリスは、スペインとは大いに敵対することになるが、ポルトガルのアジア進出を覆したのはオランダだし、そのオランダを駆逐したのがイギリスで、以前読んだ「マラッカ物語」では、マレー半島では、ポルトガル商人にはかなり寛容であった。たしかに、この同盟はそれなりに意味があったのだろう。
面白いなと思ったのは、この同盟を元に1703年に結ばれたメシュエン条約である。これは、ワインと毛織物に関する通商条約である。うん?ポルトガルとイギリス、ワインと毛織物…。経済分野で出てくるリカードの比較生産費説の計算例(上記画像参照)そのままである。自由貿易の優位性を示す、試験によく出るあの表は、この条約によっていたのだった。意外な発見であった。こういう学びは実にいい。
…ところで、イギリスの日英同盟までの「光栄ある孤立」はウソだったことになるのだが…。
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