2020年5月21日木曜日

幕末維新の人物考2

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幕末維新で最も大胆な動きをしたのは誰か?これも実は難しい。とにかく尋常でない人物が無茶苦茶いるからだ。

まず、薩摩藩で見ると、西郷も凄いが、大久保の方がさらに凄い。なんといっても岩倉具視という極道貴族と組んで偽の錦の御旗を作ってしまった。偽勅諭も飛び交ったが、錦の御旗は最大のフェイクである。鳥羽伏見の戦い前の大久保は、まさにぶっ飛んでいる。

長州藩は、ぶっ飛んだ志士が多い。何と言っても高杉晋作。破天荒と言う語は彼のためにあるのではないか。そして密出国の長州ファイブ。中でも井上馨などは維新後も汚職をやりまくり、ぶっ飛んでいる。初代総理大臣の伊藤博文は英国公使館焼き討ち事件の犯人であるわけで、イランの(米国大使館人質事件の犯人だった)アフマデネジャド元大統領を笑えない。この2人、長州の危機に際してすぐにロンドンから帰国したあたりの決断も凄い。

土佐藩は、やはり坂本と中岡かな。坂本龍馬は勝海舟の下で当時の最高の技術操船を学び、亀山社中をつくり、紀州藩を相手に訴訟を起こしたり、やはりただモノではない。中岡も長州亡命した土佐勤王党で、薩長同盟での功績を坂本と同等に認められてもいいのではないかと思う。

幕府側では、勝海舟。旗本といっても元はたいしたことがないのに上り詰め、政府軍から江戸無血開城を勝ち取っている。勝のの使者として、駿府に一人向かった山岡鉄舟もぶっ飛んだ人だ。まさにサムライ。私は新選組があまり好きではない。京都でのテロルはまさに狂気。足を狙うという常識外れの剣法もぶっ飛んでいる。

と、思いつく人物は多いのだが、歴史を動かしたという大局で見れば、やはり大久保利通かと思う。後の治政家のクールなイメージと、全く違うわけだ。革命時は、ドロドロした策謀と野心が勝利を導くような気がする。

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