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2年前まで、米国産石油輸出禁止だったのだが、日本と韓国・台湾向けに輸出を開始、さらに中国に40万バレル/日(本年1月=金額にして約$10億)と50万トン(同=約$3億)のLNG(液化天然ガス)が出荷されているという。このエネルギー関連輸出で、中国の対米貿易黒字は$255億5000から$218億9500に縮小(本年1月)に減少した。OPEC諸国は、中国に$97億の石油を輸出しており、$36.55億と比べると小さいが、OPEC諸国からすれば、アメリカという世界最大の市場を失い(輸入量は400万バレル/日を現在下回っている。)、しかもアジアの市場のシェアを食われているわけだ。このところ、米国産の原油価格は、$60.5/1バレルで、OPECやロシアより約$4安い。WTIの先物取引が益々影響力を増すだろうと予測されている。
…前々から言われていた米国のシェール革命の影響が、東アジアに押し寄せていたわけだ。日本は、プラザ合意後も米国債を買い続けるという大蔵省の司令で官民一体で国債を買い支え、アメリカの経常収支と財政を支えた。こんどは、経済産業省がOPECから米国産原油へと方向転換を打つ出すのかしらん。(と、いっても今の米国には超巨大タンカーの積み出しの為のインフラは未整備だそうで、少しばかり先の話になるとは思うけど。)軍事・食糧に加えてエネルギーまで依存するとなると、もう州の1つに再編して貰った方がわかりやすいと思ったりする。
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