2019年8月11日日曜日

カウントダウンの1日

日曜の午前中なのに超満員だった650番のバス メディカルセンター前バス停より
ハリラヤハジでマレーシア全土が休日である。今日は日曜日なので、月曜日も振り替え休日。火曜日もPBTは休校になっているので4連休である。昨日に続き、本帰国するゆえに行っておきたいところの第二弾は、ミッドバレーのSuperdryである。いつかエントリーしたけれど、ここで新しいザックを手に入れたかったのである。
幸い、慈悲深き妻の許可が出て、11時くらいにミッドバレーに出ることになった。さて、部屋を出ようとしたらバスの来る音。(かなり特徴があるのでよくわかる。笑)すぐ近くのバス停には間に合わないので、タマンデサを一周して最後のバス停であるメディカルセンターのバス停まで行って乗ることにした。日曜だし、乗る客が少ないので間に合うかなと危惧していたのだが、実際バスが来ると超満員だった。おそらく、ハリラヤハジで、どこかで国王主催の無料の食事が用意されているのではないか、それに参加しようとするバングラディシュやインドネシアの外国人労働者人々だというのが、わが夫婦の推測である。このあたり、イスラムを国教としているマレーシアらしい話で、うん、マレーシア万歳である。

というわけで今日もミステリアスな650番バスに翻弄されたわけだ。(笑)ザックの方は無事に手元に入った。帰国時のフライトから使う予定でいる。何よりいいのは、一時帰国時に京都の息子宅に届いていた新しいDELLのパソコン(今これを使用中)がすっぽり収まる作りになっていることで、三崎高校・未咲輝塾に通う際のザックとする予定である。
ミッドバレーに出たついでに、妻は梱包用のバブルラップを買うという。普段我々が「コーナン」(日本にある工具や材料を取りそろえた店)と呼んでいる店で購入。今日初めて店名が「ACE」であることを知った。(笑)最後に「こむぎ」でハード系のパンを買おうとしたら改装中。こういう想定外はマレーシアでは日常茶飯事である。と、なんだかんだとマレーシアな、カウントダウンの1日であった。
追記:昨日、わがブログのアクセス数が、1417という凄い数で、びっくりしました。そのほとんどがアメリカからのようです。特定の記事に、というわけではないようですが、ありがたいなと思いつつも驚きを隠しえません。

2019年8月10日土曜日

Hard Rock cafe KL

本帰国が決まったので、帰国までに行っておかなければならない場所がいくつかある。まずは、ハードロックカフェのクアラルンプール(KL)店である。私は、ハードロックカフェのTシャツやポロシャツのコレクターである。故に、KLのものは当然持っていたい。ただ、KLでKLのロゴの入ったものを着るのは私の流儀に反する。で、今まで足を踏み入れなかったのだった。
KL店は、モノレールのブキッビンタン駅から2つ目の駅に近い。意外に簡素なディスプレイの店だった。目指すグッズを手に入れて、ピンクのKL無料巡回バスに乗り込んだ。650番のバスの始点・パサセニに向かうためである。ところが、意外な方向に向かって行き、知らないバスターミナルに着いた。どうやらチョウキットの北にあるバスターミナルらしい。我々夫婦はブルーラインのバスに乗ってしまったらしい。以前は、無料バスは色分けされていて、ピンクのバスはパサセニ行きと思い込んでいたのだが、とんだアクシデントだったわけだ。と、言っても無料バスなので、ちょっと知らないところを観光したという塩梅である。

同じブルーラインでブキッビンタンに戻り、食事をしてから地下鉄でパサセニに向かい、セントラルマーケットによって、メイバンクのATMで現金を下ろした。これまたアクシデントで、中国語のボタンを押してしまった。全くわからない。近くの店の店員さんに助けてもらってなんとかキャンセルでき、英語で再開したのだった。(笑)そんなこんなで、やっと650番のバス・ストップにたどり着いた。やってきたバスには、なんと小さな女の子がすでに乗っていた。運転手の娘っ子らしい。なかなかかわいいのであった。しかしながら、さすがに娘連れの運転手のバスは初めて。…カウントダウンの始まった日々。マレーシア万歳である。

2019年8月9日金曜日

PBTの話(57) マレーシア留魂録

突然ですが、PBTを8月いっぱいで退職することになりました。PBTの文系クラスが増え、本年度は3人体制にすることを私が昨年お願いしたのですが、予定が狂い、3人もいらない状況になりました。「もし、社会科教師が余るようなら自分が責任を取ります。」と私は言いましたので、武士に二言なし。「義」から、私が身を引くことになったわけです。
本来は11月に一時帰国し、いくつかの府県に講師登録をするつもりでしたが、よく考えるとPBTのようなやりがいのある教育現場に行けるとは限りません。それで、ある転職サイトに登録しました。そこで見つけたのが、総務省管轄の地域おこし協力隊。過疎地域の高校の公営塾の募集でした。最初は北海道の某高校志望でしたが、斡旋の会社から愛媛県伊方町にある県立三崎高校を勧められ、2次、3次面接を経て、先日一時帰国し現地での4次面接に臨みました。ここで私が示したのは、ユネスコスクールの申請の件です。これは長くESDに関わってきた私の夢でもあり「志」です。大阪市立南高校で実現できないままになっていたユネスコスクール。この三崎高校の素晴らしい教育実践をWEBで知るうち、是非とも申請のためにひと肌も二肌も脱がせていただきたく感じていることを述べ、昨日、採用通知をいただきました。

三崎高校の公営塾(未咲輝塾)は、学習指導・進学指導だけでなく、国際交流にも熱心に取り組んでおられます。私の方は、F42の卒業の2月、それがだめなら12月の修了試験、せめて11月のEJUまでPBTに残って指導したいとお願いしていたのですが、現在、2人のナイスガイの青年講師だけで行っておられる塾の運営上、10月から着任ということになりました。それで、PBT在任期間は、8月末ということになった次第です。(帰国と大阪からの移住の準備もありますので…。)

本日、F42の学生諸君にはその旨を伝えました。まず、私の蔵書36冊を抽選で配りました。日本に持って帰る予定のない、日本人会の古本コーナーで購入した本がほとんどですが、志望動機を考えている学生諸君には、結構ありがたがられました。その後、私が8月末で退職する事、その理由などを語りました。「マレーシア留魂録」というプリントも用意し、その第一章は「義と義の狭間に立って」という経過報告、第二章は「これからのこと」という私の代わりの先生方の紹介、定期試験・修了試験は私がつくることなどの約束、そして第三章は「マレーシア留魂録」として、吉田松陰の「志」を引用して、私の志・地球市民として持続可能な開発をマレーシアで実現してほしいことも述べました。

三崎高校は、佐田岬の近くで最も近い八幡浜市までバスで1時間以上かかるという過疎地域にあります。全校生徒は3学年で82名。昨年度の国公立大学進学8名。学校の存続をかけて、全国募集に踏み切り、寮もあります。各種イベントや老人ホームや保育園訪問、清掃活動などの地域活動もとても盛んな素晴らしい高校です。やりがいのあるPBTを離れるのはとても残念ですが、新たな理想に向かって走り出したいと思います。

学生に贈った蔵書には、1人ひとり「理想に生きることをやめた時青春は終わる」と記しておきました。偽りなき私の今の気持ちでもあります。

F36・38・40の一時帰国中の卒業生諸君には、昨日このブログで案内したPBTの同窓会で会えたらいいなと思っています。PBTのフェイスブックにアクセスしてみてください。

2019年8月8日木曜日

PBTの話(56) 同窓会告知

愛媛県伊方町役場から風力発電を望む
8月24日(土)18:30から、日本人会の屋上で同窓会のパーティーがあるそうで、私も参加しようと思っている。とりあえず、在馬のF38のL君とG君にはLINEで連絡したのだが…。もし、この時期に帰国中のF36・38・40の学生がいたら、是非来てほしいな。焼肉パーティーで、なんと参加費はRM30らしい。
…今日は、明日の用意のため多忙なので、ここまで。

2019年8月7日水曜日

PBTの話(55) 社会学考

ユング
http://jg-takeuchi.jp/i

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社会学という学問は面白いと思う。最大の理由は、学問領域の広さである。そこから導き出される何らかの理論も、他の社会科学よりも回答が多い。自然科学が唯一の回答を求め、人文学は無限大の回答がある。経済学や政治学、歴史学などには異なる回答はあるものの、一定数に限られるだろう。社会学も、もちろん社会科学であるから、法則性を追求するわけだが、他の社会科学に比べると、回答数はかなり多いと思う。

今朝、日本人会のロビーで、そんな話をL君としていた。フッサールに始まる現象学的なものの見方が、現在の主流であるとすれば、導かれた結論は必ずしも絶対的な真理だとは言えなくなる。だからこそ、面白いのかもしれない…と。

隣国の狂気の沙汰としか思えない「日本製品の不買運動」という社会現象は、まさに「反日」というゼロ記号が社会をリードしている。何故反日なのかを追求していけば、そこにはちょっと考えればわかるような嘘で塗り固められた歴史の「物語」に過ぎないことがわかるはずだ。しかし、彼らは「反省しない傷ついたコギト」である。何故なら、彼らのDNAの中に、「儒家のカインコンプレックス」があるからだ。私のこの社会学的な持論は、デリダ、リクールという2人のフランス人の理論を借りている。カインコンプレックスについては、ユングの理論である。まあ、これらのチャンポンなわけだが、自分なりには正しいと考えている。おそらく社会学の公的な論文として発表すれば、批判にさらされるはずだが…。(笑)しかし、こういう社会学的な視点をもつことは、重要だと思うし、面白いと思っている。社会学を志すL君に付き合う中で、いろいろ勉強して多少身に着いた。L君に感謝している次第。

2019年8月6日火曜日

PBTの話(54) 神大N君の里帰

神戸モスク https://4travel.jp/travelogue/11168703
1時間目、DクラスのT先生の日本語の授業で、国費生の志望動機を書く初授業に参加した。そこに、久しぶりにF36のN君が登場したのだった。T先生が一度職員室に戻ったら、ちょうと里帰り来校してきたところだったらしい。これ幸いと連れてこられたのだった。いやあ、懐かしい。彼とは2年前に大阪の京橋でカラオケを楽しんで以来である。

後輩たちに、いろいろと語ってもらい、彼が学んでいる経営学についても伝えてもらった。聞くと、今朝、関空からKLに着いたのだという。ありがたいことだ。2時間目はEクラスで、スピコンの心構えや、手話サークルの話などもしてくれた。こういう先輩後輩のつながりは、PBTの伝統である。

神戸は、神戸モスクもあるし、すぐ前にハラルの店もある。マレー系の学生にとっては恵まれた土地である。ぜひ、N君の後輩を送り出したいものだ。

2019年8月5日月曜日

PBTの話(53) 日本の防災

南海トラフ地震の津波予想(気象庁)
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/nteq/assumption.html
久しぶりの授業である。8月から時間割が変更になり、総時間数は同じだが、45分授業×4だったのが、ゼロになり、90分授業が2増えた。というのも、8月中は、週2時間、DEの両クラスにに1時間ずつ志望動機を書く日本語の授業にも参加することになったからだ。

授業は、いよいよ最後に残していた地理分野の自然災害・防災と日本地理を今週で仕上げる予定だ。今日は90分授業で、自然災害や防災の話をした。マレーシアの学生は、台風も地震も津波も火山災害も全く経験がない。これを私の経験を交えながら、興味を持たせるのは大変だが、今回はパワーポイントなしで、私の話術だけで盛り上げることに成功した。まるで、ろうそくの火が燃え尽きる瞬間のような授業だったような気がする。

さて、日本に留学する彼らに、日本の災害のデメリットはきちんと教えておくべきだと思う。台風や火山災害は事前にわかるからいいが、地震や津波はそうはいかない。都道府県では、どのあたりが台風が多いか、火山の被害があり得るのはどの地域か。そして今話題の南海トラフ地震と津波の被害予想についても話した。高知県などは、人口減少率が上がっていることもきちんと教えておくべきだと思う。ただし、被害想定では、意外なことに大阪が最も危険らしい。水の都で河川が多いことは、津波が来た際被害を拡大させるらしい。しかも沿岸部は0m地帯が多いし、地下街や地下鉄は最も危険な場所になると予想されている。とはいえ、この南海トラフ地震の起きる確率は、ここ30年で70%だという。

これに対する防災の備えについてもふれておいた。地方の自治体では、ハザードマップを作成し、細かな対策を練っている話もした。日本は、こういう防災に対しては世界で最も先進的であることを述べた。政策学でこれを学ぶことも価値のあることかもしれない。

結局のところ、日本のどこだろうとリスクはあるのだ。直下型地震もあるかもしれないし、比較的地震や台風の被害の少ない日本海側には毎冬の雪というデメリットもある。要するに、自分のやりたい学部のあるところに行くしかないよなと、激励をしたら、皆納得していたのだった。