今日のランチは皆で「天下一品」 |
というわけで、非常に気が重かった。昨夜は左肩が破壊的に痛くて痛くて眠れなかったし…。(自宅では妻に介護されているという感じである。)初日の今日は必須講座で『教育の最新事情』90分4コマの講義を受ける。インターネットのTV会話システムで講師の先生方が講義をする。午前中は福岡会場から、午後は大阪会場からで、つまり午後はライブだったわけだ。
ところが、これが思いのほか面白かったのである。講師の先生方(S大学の準教授)は、我々がイヤイヤ来ていることもよくわかっておられるし、内容がなかったり、話術が下手だったりしたら、見事なしっぺ返し(次年度の参加者減、すなわち収入減)を受けるわけで、必死に頑張っておられた。(笑)
ちょっと面白かった内容を記しておく。2コマ目、ワークショップがあった。PBL(プロジェクト・ベース・ラーニング)というアメリカ・ミネソタ州で行われている教育実践の紹介である。生徒が、自分が研究したいプロジェクトを自ら考えて立てる。これを、アドバイザー(教員)やグループメイト(友人)がカンファレンス(対話・会議)しながら、より良いプロジェクトにしていくのだ。具体的に書かないと難しいので、仲のいいY先生、口の悪い後輩のI先生、そして私の3人で行ったワークショップで示してみよう。Y先生は、子どもの頃人工衛星を打ちあげたかったらしい。その内容をプレゼンする。このプロジェクトで身に着く力は何か?「大気圏を超える為の推進力のための物理、燃料の問題やロケットの構造のための化学、軌道計算などの数学」…I先生と私は、様々な質問をY先生に浴びせて、書くべきレポート等をともに決めていく。さらに調査すべき項目はないか、スケジュールは?と発展していくわけだ。ちなみにI先生は「身長をのばすプロジェクト」(全くアホなプロジェクトである。)私は「東アフリカの干ばつ被害支援プロジェクト」をプレゼンした。普通なら、こういうワークショップは見ず知らずの人とやるもんだが、いかに我々に意欲がないかご理解いただけると思う。(笑)こういう「カンファレンス」を導入するのは面白い。プレゼンテーターの他に、ペアレント(褒めまくる役割)、コーチ(ひたすら質問する役割)、アドバイザー(課題を見つける役割)の他、クラウン(ジョークを言って場を盛り上げる役割)、ソフィスト(プレゼンテーターを否定していく役割)なんてのもあるそうだ。自分の考えをまとめ、それをうまくプレゼンする能力こそがアメリカの教育の本義である。単なる自由研究の域を超えた生きる力と学力が共に伸ばされる取り組みということらしい。国際理解教育にも役立つ内容であった。
お疲れさまでした(笑)、なんだか珍道中みたいで楽しそうです。
返信削除PBLってとても面白そうな取り組みですね。恥ずかしながら、初めて聞きました。ちょっとググってみましたが、研修のような形でいろいろなコンサルタントが取り入れているみたいですね。
公務員学科ではちょっと進度的に言って難しそうですが、この2~3年、授業構成に悩んでいる看護学校の「社会学」では参考になりそうです。
不躾ですが、本日の研修で何か参考書のようなものが挙げられていたらご教授いただけませんか。amazonでみるとどうも日本語の本ではコレっていうのが見つからないものですから…。よろしくお願いします。
非常勤講師さん、コメントありがとうございます。肩痛の私が言うのもなんですが、腰痛はいかがですか。
返信削除天野一哉さんという講師でした。PBLに関する著書については紹介はありませんでした。こんな情報ですみません。
どうもありがとうございます。
返信削除さっそくアマゾンで検索してみるといくつか文献があがりました。CiNiiで検索すると論文も検索できました。
腰痛はちょっと小康状態って感じでしょうか。高校が夏休みに入り、少し時間にゆとりができたので、十分なトレーニングができているからだと思います。その分、夏休み明けがコワいですね。休み明けにも継続できそうなトレーニングの方法をいろいろ試しています。今のところトレーニングチューブを使った体幹強化がいいかなって思っています。