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レンディーレの人々 |
ブルキナで、1泊2日でサヘルに行って帰った夜、Iさんが「緑のサヘル」というNGOのMさんを呼んでくれて、ヤギ肉(焼き肉)を食べた。臭みもなく美味しかったのだった。Mさんはサヘルの専門家である。Iさんの心遣いに大いに感謝したのだった。さっそく私は、ミレットとソルガムの耕し方の違いなどを質問したのだった。もうひとつ、よく覚えている会話がある。私は「ブルキナにはヤギしかいないのですか?」と聞いたのだ。Mさんは大笑いして、こう答えた。「良く似ているので間違えやすいのですが、耳が垂れているのが羊です。私も最初不思議でした。」そうなのだ。私にとって、アフリカの羊とヤギの違いは「耳」なのだ。(笑)
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羊は耳が垂れている。ヤギは立っている。 レンディーレの画像より |
また、レンディーレでは、家畜の「冷熱分離」を設定している。ヤギは「熱系」、羊は「冷系」である。たとえば、ヤギの血は「熱系」なので、冷涼な雨季に飲むのがよろしい。羊の血は「冷系」なので灼熱の乾季に飲むのが良いとされている。脂肪や肉も同様、ヤギは「熱系」で精力がつき、体が太ると評価されている。羊は腹もちの悪い冷たい食材だと考えられている。面白いではないか。
ブログで、レンディーレの社会構造を詳細に書く余裕がないので割愛するが、青年期の男性は原野で過酷で危険な遊動生活を送るので、ヤギが比定されている。一方、家庭をもった男性(長老)は共同体的なまとまりを維持し穏やかな人格が期待されるので、羊が比定されるという。通過儀礼でもヤギは原野で、羊は集落内で供養される。…なるほど。
ところで、こんな記述があった。彼らは、『乳製品と肉を一緒に調理することはない。また肉食のあとには、半日くらい乳製品の摂取をさしひかえる。そうしないと、腹痛をおこすからである。』私は、この記述から、ユダヤの律法(食のタブー)を思い出した。出エジプト記23章「子ヤギをその母の乳で煮てはならない。」腹痛を起こさないための長年の遊牧民の知恵から来たのであろうと思うのである。
レンディーレの画像:孫暁剛氏のHPより
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/~sun/jrendille.htm
レンディーレによると、羊は「冷系」で馬鹿らしい。私の星座はおひつじ座で、さらに動物占いは「羊」なのだが…。(笑)
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