ジョルジョ・デ・キリコは、前述したが高校時代から馴染みのある「形而上絵画」の巨匠である。なぜ「形而上」という名が冠されているのかについては、「実際には見ることができないもの」を描いているからといえる。遠近法の焦点がズレていたり、ほとんど人間が描かれていないか、小さくしか描かれない。彫刻やマヌカン(マネキン人形)などの特異な物が描かれる。影の長さが異常に長い、などの特徴がある。哲学においての形而上学と同様に、現象を超えた世界が描かれているわけだ。
https://x.com/dechirico2024/status/1787286155412549984 |
展覧会では、ニーチェの影響を受けたという点が強調されていた。このギリシアへの傾倒は、初期のニーチェの影響であることは間違いない。とはいえ、さらにその後のニーチェの思想の影響を読み取るまでにはいかなかった。ただ、彼自身の人格的な部分では超人たらんとしている感じがする。
高校時代、私の油彩画は、背景がキリコ風であった。単なる模倣だがかなり影響を受けた。後のダダイズムやシュールリアリズムに大きな影響を与えたデ・キリコ故、高校時代の私に影響を与えるなど当然といえば当然。(笑)
ちなみに久しぶりにJR東海道本線に乗ったので、貨物列車と何度も遭遇した。全部青い機関車の「桃太郎」(しかもおおさか東線の機関車とちがいキレイに洗車さtれていた。)であった。