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また主人公の青年が信頼していた専門職の現地スタッフとのトラブルも起こる。金銭について厳格にしていても起こる小さな汚職(レシートのごまかし)など、23歳は思えないリーダーシップをもってこれらのトラブルを乗り越えていく姿。内心では忸怩たる思いや葛藤を抱えながら進んでいくところは、本書の最重要な文脈であると思う。
降雨と貯水池の完成(画像参照)はまさにギリギリ。いよいよ灌漑農業が開始されれる。
ところで、昔地理Aを教えていて、農業を大別すると、自給的農業と商業的農業というカテゴリーだった。今はそんなことは教えない。「農業はビジネスである」とはっきり言えるくらい、商業的農業が中心だからである。飢餓地域であるカラモジャの場合、当然ながら自給的農業が中心である。アフリカの農業全体に言えることなのだが、欧米資本によるプランテーション以外は、自給的農業を行い、一部換金作物(マンゴーやパパイアなどの果実を国道沿いなどで販売している姿を何度も見た。)も育てている、と言った具合だ。
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