訳あって、カトリックの本を探していたら、「どろどろの聖人伝」(清涼院流水著/朝日新書)を見つけた。私は一神教についてはそれなりの見識を持っているつもりだが、唯一といってもいいかもしれないが、カトリックの見識は低いと感じている。ユダヤ教、イスラム教、プロテスタントについては、かなりの量の本を読んでいるし、オーソドックスについても、それなりに語ることができる。しかしながら、最も多数派のカトリックの特徴については語り得ない部分が多いのである。で、この本は、カトリックで聖人とされている人物伝をまとめたものである。こういうところから見識を深めるのもいいと思う。
著者は、あとがきを読んでわかったのだが、カトリックの信者でありながら、プロテスタント的な理解をも共有しているし、(聖人伝については)信じられない部分があるのが普通という、臭みのない表現が各所に見られた。カトリック理解のために、安心して読めそうだ。
今は、成績入力地獄週間なので、余裕ができたら内容についてエントリーしていきたい。
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